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カテゴリ:本のはなし
娘が新しい園に移ったので、今日は一日仕事を休んだ。
で、貯まってた用事を片付けるついでに本屋に寄ったら・・・立ち読みがとまらなくなった・・・。 もともと活字中毒の気味はあるものの、育児・家事・仕事に追われて読む暇なし。・・・そんなわけで時々禁断症状が出ると日がな一日本屋、あるいは図書館で過ごしてしまう。 そこで某所でお薦めされていた「彩雲国物語」を手にとって読み始めたら止まらなくなったんですな、これが。 主人公は血筋はものすごく良いのだけれども貧乏な貴族の姫君。 家の事情で色々苦労したために姫君らしからぬしっかり者。 寺子屋の師匠や臨時の侍女役、仕立物などの仕事をしながらある目的のためにコツコツ勉強もしていた彼女に、後宮への入宮が持ち上がる。 王位についたものの政治に興味を持たない王を更生してほしいという依頼付きの・・・。 このシリーズのメイン読者は女子中学・高校生。 でも、私自身がこの本を読んでみて、働いている大人の女性にも読んでほしいな、と思いました。 最初の一冊目の展開からしてものすごく破天荒なのだけど、主人公紅秀麗の生き方はとてもすがすがしく、胸のすく思いがします。 現実はこんなにうまくいかないよ、と思う向きはあるかもしれませんが、「働くことのきびしさ」をうまく表現していると思いました。 女性が描くシリーズものとしては小野不由美の『十二国記』と並ぶかもしれない・・・けど、『十二国記』で敢えて触れられなかった部分も加えて「働く女性」をファンタジーとして描いているところがスゴイ。 もちろん、イマドキの本好き乙女をひきつける要素もたっぷり入ってますから、そちらが苦手な方には無理にお薦めしませんが・・・。 中高生のお嬢さんを持つ働くお母様には、もう絶対お薦めですよ。 (^^) しかし、『後宮小説』といい、『十二国記』といい、『彩雲国物語』といい・・・架空王朝もののお嬢さん方というのは、どうしてこう元気よくてかっこいいんでしょうね~・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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