さらば青春(3)
返事が・・・・ キター!!! 嬉しい。嬉しい~。ドキドキの開封。 今の時代のメールも来れば感激ですが、好きな女性からの手紙がくるのは格別の感情がわき上がります。縁切りの内容かもしれないので、少しの不安はありますが、とにかく彼女の自筆の封筒がこうして手元にあることが無上の喜びです。早速開封しました。近況報告でした。親元を離れて一人でアパート住まいをしていること、正採用の社員となって働いていること、職場での悩みも少しはあることなどが記してありました。彼女からの手紙は読んでいてほんとに楽しい。面白かったエピソードや同僚との笑い話など、便箋に書き表すにはもどかしいものでした。もっと話を聞きたい。もっとこちらのことも話したい。どんなことがあったの?どんな生活だったの?3年間の積もり積もったことを聞きたい。今のように携帯があれば電話代がいくらになるか分からないぐらい話すでしょうね。彼女の住んでいたところはスキー場が近くにあるので、スキーに行くことを理由に年末に会いに行くことにしました。 当時はスキーブームで用具の発達と共にスキー人口が年々増えていました。同僚たちと県内のスキー場には何回も行っていたし、正月休みには仲間達と信州まで毎年行っていました。もちろんバイクじゃありません。車ですよ。あのバイクが壊れてからしばらくして車の免許を取りました。学生時代に先輩の車でスキーに何回も行っていたので、雪道の運転は結構なれています。(後部座席でのことですよ)その年も年末の30日から4日間のグループツアーを予約していました。でも、それでは彼女に会うことはできません。正月は彼女だって実家に帰るわけですから。そこで、もう25日には出発しました。(行動だけは早い。)クリスマスを一緒に過ごすことはできませんが、一日も早く会いたい。普通なら出発までは慎重に準備したりするのですが、この時はスキー用具と着替えを用意して早速に出発しました。3日間の予定です。もちろん一人です。車で行くとさすがに早く着きますね。わずか8時間で着きました。飛ばしましたね。だって早く会いたいですから。彼女の今度のアパートには電話があったので、着く直前に家の場所を確かめました。今回は面会拒否はなさそうです。3年前には会えませんでしたから、卒業以来で5年ぶりの再会になります。それらしい建物を見つけて、ついにドアの前に立ちました。コンコン。「ごめんください。」感動のシーンが・・・・。