* ころりんﾅﾝﾃﾞﾓ劇場 *

監督がどうしても剣岳を撮影したかったんだなぁというのは、
よぉ～っく！わかりました、それだけはわかりました、
というか、それが一番ｵｰﾗ放ってました　^^;;;
（あくまでﾜﾀｼの受けた印象です）

製作者側の自己満足っぽいというか、
観客に訴えたいもの、訴えかけるものが何か曖昧というか・・・

ﾜﾀｼに情緒や男の浪漫が理解できないのかもしれません。

この映画を作るのがいかに大変だったか、
という別の作品がつくれそうです・・・^^;
それくらい、大変さや剣岳の素晴らしさは伝わってきました　

役者がそろっているのに、
登場人物の描写とかがうすい気がしました。

明治時代に、剣岳に挑むことがどれだけ大変なのか、
もっとﾄﾞﾗﾏﾁｯｸに描いてほしかったような・・・

よい作品だと思うし、よい作品だともわかっているのですが、
映画を観たという印象ではないんですよね

これなら、BSﾄﾞｷｭﾒﾝﾀﾘｰやNHKｽﾍﾟｼｬﾙ、
ﾌﾟﾛｼﾞｪｸﾄX（今はｻﾞ･ﾌﾟﾛﾌｪｯｼｮﾅﾙでしたっけ？）でいいんじゃないかと思いました・・・

ｽﾀｯﾌさんたちの撮影に対する熱意、努力、
そこへ行かずとも、
素晴らしい姿を見せてくれた剣岳に対しては評価しますが。

剣岳の美しい映像なら、剣岳のDVDを見ればいいし、
もっと人物像とか、人間ﾄﾞﾗﾏの部分をほりさげてほしかったです・・・

監督の本業はｶﾒﾗﾏﾝてことで、
あえて実話に実直に、
邪心なく剣岳を見せるというのが目的であったのかもしれませんが、
たとえそうだとしても、映画というものの本質があれなら、
あんなに名役者をそろえる必要がなかったんじゃないかとも思えてくる　^^;

無理にでも
「自然ってやっぱりすごいなー」
「昔はわらじで雪山に挑んで大変だったんだなー」
「役者さんたち、ｽﾀｯﾌさんたち、撮影すごい大変だー」

等々、そんなふうに思わないと
劇場で観た自分を慰められない感じでした　T▽T

ん～、でもまぁ男子にはｳｹがいいかもしれません。
こんな仕事がしてみたいとか思うのかもしれませんね。
（地図作りじゃなくて）

見て損はないけど、
あの映像は劇場でなきゃ、という意見も多いけど、
ﾜﾀｼはﾃﾚﾋﾞ（DVD）で全然よかったなぁと思いました、ｽﾝﾏｾﾝ　ｗ
でも、そんなわけで、DVDが出たらほしいかも、って気にはなってます　

あ、BGMにﾍﾝﾃﾞﾙのSarabandeが流れていたのは個人的に好みでした　笑



　　　　




次回へつづく・・・