次期DDHについてPart 2
次期DDHの排水量は13,500tということになっている。これは基準排水量で、アメリカを始め、その他の国は満載排水量(燃料や水、弾薬などの装備品全部を搭載した状態)を表示しているから、一概に『それほど大きくないな』と思わないでほしい。多分満載排水量で表示すればあちこちからクレームが飛び出すであろうから、すべての護衛艦は基準排水量で表記しているものと考えられる。さて、このDDHを満載排水量で表したら、どのくらいになるのだろう?「ヘリ空母型」強襲揚陸艦『おおすみ』の場合に例をとって考えてみると基準排水量8,900t、満載排水量13,000tなので1.46倍になり、これを当てはめれば新DDHは19,710tになる。これはホークランド紛争の時に有名になったイギリスの軽空母『インビンシブル』(20,500t)にほぼ匹敵する大きさだ。そして全長30m、55人の兵士を一度に運ぶことが出来る超大型ヘリコプター、M53など4機を同時に運用する能力を持っている。もしこれにスキージャンプ勾配を付け、シーハリヤーをイギリスから導入すれば、攻撃型空母になるかもしれないが、それはさすがに許されないし、必要も無い。そんな船を持つことに対し、「竹島問題」で対立の有る「韓国」や日本の軍備にすぐ不快感を表す「中国」、「北朝鮮」が黙っているか注目される所である。