つぶされ
今現在、庄治郎における鯛船の出船時間は7時である。船宿が開くのは4時過ぎなので、約3時間ほどあるわけだ。今日はいつものように家を3時30分に出て、庄治郎到着は4時だった。2日の日も一緒であった常連Iさんは、既に来ていて今ちゃんのお決まり席「右舷ミヨシ」を取っていた。おいらはいつものように左舷ミヨシで、今ちゃんは仕方がないから左舷大艫に席を取った。定刻に出船した我々の船は、いつものようにロングビーチ沖を目指す。1月4日の日の出今日の面子は左舷5人、右舷5人の10人で、左舷ミヨシ2番にはnogumaguさんがいる。まずは、いつもの様にサバ星人の波状攻撃を受けた。「また今日もか?」とnogumaguさんと顔を見合すおいら。しかし2日の日ほど、サバ君はうるさくない。サバ君以外、何も釣れない船中なれど、皆さんのテンションは切れなかった。何箇所かポイントを回った10時過ぎ、突然サバがいなくなった。「大チャンス!」コマセをつめなおし、速攻で道具を入れたおいらは、誘いながらアタリを待った。2分経過したその時、竿が「ちょん」とお辞儀した。速攻で大合わせをくれると、竿が引き込まれる。デカイ!ミヨシのため、一段上がって、やり取り開始。竿が結構突っ込む。10mも上げたであろうか、竿のテンションが突然うせた。「くっそー、バラシだ!」道具を回収すると針はちゃんと付いている。「うん?」しかし、針先を良く見れば、つぶされているではないか。どうやら大型の鯛が、針を真正面からかじり、歯で押しつぶしたのだ。キャプテンも、今日はどうやら深場にサバが回ってこないと踏んで、「今日はずーと深場を攻めてみる」と宣言しに来た。場所を移動して第一投目、期待するもアタリが来ない。おいらは通常2分ほどしか待たないで道具を入れ替えるのだが、なんとなく気配がしたのでそのまま誘ってみる。すると、案の定「コン」と竿が入った。先ほどバラシた奴の様な引きではないが、それでも結構竿を持ち込む。上げてくると、後の検量で1.7キロの結構な鯛であった。結構な鯛その5分後、常連Y氏と常連I氏の竿が同時に突っ込んだ。やり取りを開始した二人、特に常連I氏は慎重に上げている。浮上した鯛は2キロほどもあった。 左から常連Y氏、I氏、おいらこの後、右舷の艫寄りの人が鯛を上げ、左舷胴の間でも鯛が上がるも、nogumaguさんはNOヒット。「一生懸命やっているんだけどねー、誰かに運を貰わないとだめかな?」1時を回ってI氏、Y氏と2枚目が釣れ上がるが、とうとうnogumaguさんにはおこぼれが来ないで、STOP FISHING。残念ながら来週以降に初鯛は持ち越しになりました。きっと「スミ王」はホッと胸をなでおろしていることでしょう。