カテゴリ:本
宮本輝さんが書いた「人間の幸福」を読みました。
文庫本にしてはかなりの分量がありましたが、途中からは 一気に読んだ気がします。 春の午後、玉田麦子が自宅で撲殺された。 麦子は、隣接するマンションの非常階段の使用を めぐり住人とつねにいがみあっていた。 そのマンションに住み、階上に住む愛人の存在に 怯えて過ごす敏幸は、マンションの住人らに強い 疑惑の目を向けた生活を始める。 突き進む犯人探しがあらわにする人々の心。 真の幸福とは?心の迷宮を解く傑作長編。 殺人事件の犯人が見つからず、マンションの住人が警察に 呼ばれる日々が続き、他の住人に対して思わぬものを いろいろと発見したり、住人達同士の心の動きが手に取る ように書かれてあって、まるで推理小説のような内容でした。 人間の幸福を、著者は、誇りと正義だと述べていました。 この小説を書き終える時期に、阪神大震災が起こり、 一瞬のうちに無くしたものへの思いから、余計に「誇り」を 前面に出したようです。 マンションでのそれぞれの住民の生活は、傍目からは想像 できないものであり、覗き見的な話の進み具合は、読者も 一緒にマンションの住民になったような気持ちになりました。 人間の幸福 【起床時刻】7時 【語学】ラジオ英語5分間トレーニング ラジオアンコールまいにち中国語 【今日の歩数】18503歩 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011.01.09 09:28:51
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