カテゴリ:本
最初、下流老人なんて、差別的な言葉だと思いました。
日本の社会では、老人になっても、全ての人が年金暮らしでそれなりの生活が出来るどう思い込んでいるのは、一昔前の時代なのかもしれません。 高度成長期時代で、終身雇用が確実な時代ならともかく、不景気で、非正規雇用が大半を占める今の時代は、将来の年金を当てにする人も少なくなってきているのだと思います。 この本の中には、以前サラリーマンとして働いていた人で、貯金もそれなりに有った人でも、あっという間に下流老人になったケースもありました。 老人になる前の段階で、勤めているか、収入があることが前提で、それが叶わなくなった時が問題なのです。 病気になり離職をしなければならなくなり、蓄えていた貯金も食い潰す事が、下流老人への最短距離に居る状態です。 また、定年退職をした後に、それまでの支出を改める事なく暮らしていれば、どんどん赤字は進みます。例えば年金が15万円で、実際の支出が20万円の場合です。 貯金がある人なら数年は凌げるかもしれませんが、病気や怪我により状況は変わってきます。 まさにサバイバルな老後が待っていると言っても過言では無さそうです。 その為にはどうするか。 分相応の暮らしをする、病気にかかならない生活を心がける、ネットワークを増やす事だと思います。 ネットワークを増やすには直ぐには効果は期待出来ないです。 友人なり、地域の繋がりなど、ある程度時間を掛けるのと、人間関係はギブアンドテイクの姿勢が無いと相互の関係を維持するのは難しいです。 老後の生活を決めるのは、日々の生活の延長線上にあるものだと思えば、今の生活も大事にする事から始まるような気がします。 下流老人 [ 藤田孝典 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.11.29 19:57:15
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