”日勤教育”か”日勤研修”かは知りませんが、人間の命を大事にしてほしいものです。
昼のTV番組でJR西日本の徹底した「ダイヤ厳守第一主義の経営体質」?みたいなものをとりあげていました。 50秒遅れて、そのために、”日勤教育”なるものを受けさせられ、そのわずか、6日後に自ら命を絶った人の話でした。 その内容たるや、教育などという代物ではなく、朝から晩まで監視つきで反省文を書かされ、同僚との接触も許されず、トイレも許可なくしてはいけない、という、まるで刑務所の中にいるようだとのことです。それをいつ終わるともしれず、何日も続けなければならないとしたら、絶望的になったとしても不思議ではありません。ましてや、それまで模範的な運転士だったというのですから、誇りも希望もすべてずたずたにされてしまったのだと思います。もうお前はいらない、などの暴言もあったとか。 そのただ一度の遅れも、安全を確認するために必要だったとのこと。それなら、ほめられこそすれ、ミスなどと呼ぶべき事態ではありません。それを懲罰にも値するような処遇とは・・ まさに、乗客の命より定時運行こそが大事だ、ということの現われではないでしょうか? 今回の運転士の人も、それはそれはその”懲罰”を恐れていたといいます。こんな状態におかれていては、余裕をもつことは出来ず、ぴりぴりしながら、の乗務になってしまうと思います。そんなに張り詰めていては、ささいなことも重大な結果につながってしまうーそれが、現実になってしまったー(という風に思えてなりません)。即刻、人を人扱いしないような、”日勤教育”など、やめるべきです。 人はミスをおかすものです。そのミスをカバーできる体制をつくらなければ、人の命を大切にすることはできないのではないでしょうか?ミスはもちろん、しないにこしたことはないですが、どんなに注意していても、避けられない、ということだって、あると思います。突然病気になることだってあります。そうした時でも、それをカバーする体制があれば、かなりの事故を防ぐことができると思います。”日勤教育”をやめ、ひとりの人間に責任を押し付けるのではなく、体制的に安全を保障する、というのが会社のやるべきことではないでしょうか? 医療の現場でもよく言われることですが、医師でも看護士でも、1人がミスをしても、そのミスをカバーできる体制があれば、医療過誤はずっと減るということです。 人間を追い詰めるようなことはろくな結果をもたらさない、と思います。