「固有の領土」と教科書に明記するって?
子どもたちにどんな大人になってほしいか?ということを考えた時、「固有の領土」と教えて互いに譲り合わないのがいいのか?とふと考え込んでしまいました。それぞれの主張は、歴史のどこで区切りをつけるかによって、変わってしまうような、力の強いものが所有権を主張すればそちらがまかり通るような、そんな類のものである気がします。前にも書きましたが、アメリカだって独立戦争で勝たなければ今でもイギリス領土かもしれないし、フォークランドでも何年か前の戦争でイギリスが負けていればあそこはイギリス領ではないでしょう。思えば戦争で勝った国が領土を広げ、負ければ領土を失う、そういう歴史がくりかえされてきました。今でもイスラエルでは領土の問題が解決していません。そんな問題ある微妙なところで「昔から固有の領土」と双方で言い合っていても、この時点で区切ればこっち、別の時点で区切ればあっち、といったことが多いのではないでしょうか?そんな時代をいつまでひきずればいいのか?未来を築いていく子どもたちに、マイナスの歴史をいつまで背負わせればいいのか?おそらく、子どものときから繰り返し教えられていたことを、”実はそうではなかった!”と認めることは限りなく不可能に近い、ような気がします。両方の国でまったく正反対のことを教えられて育ったこどもたちには、歩みよりはとってもむずかしいものになるのでは・・?子どもたちにわざわざ、紛争の種を植え付ける必要はない、と言いたい。必要なことは地球上に生まれ、生きていく同じ仲間同士、けんかするのではなく、マータイさんに見習い、「分け合おう」という精神で、隣国とも、あらゆる国とも付き合おうではないか、と教えることのほうではないか?(漁業権を分かち合う、行き来ができるよう取り計らう、等いくらでも双方が譲歩しあう余地がありそうな)”どこの国で生まれ育っても、地球上の仲間同士であることに変わりはない”このことこそ、未来を担う子どもたちに一番に考えてほしいのです!!