「国は利権によって動く」
とは、産経新聞の10月26日付けの「断」というコラムで中村文則さんが書いておられる言葉です。産経新聞にしては共感できる内容の多い記事でした。曰く「国はその行動に対して理由をつけるけど、その裏にはほとんど必ず利権がある」「アフガンやイラクの戦争で大きな利益を得た企業は多数ある。戦争は公共事業の側面がある。アメリカの金持ちのために兵士の命が奪われる。それは絶対許せないこと」「利権の無い戦争はない」「人権も理念もへったくれもない」いやいや、その通り!と叫びたいくらいですが・・気になるのは、そのお言葉はアメリカだけに向けられたものなのでしょうか?ということと、「兵士の命が」といいますが、それだけでなく、民間人の命(相手国の)のことも言及してくれなくては・・・ということ。それには少し違和感をもちました。問題になっていることはそのことではないということなのかもしれませんが。。さて「国は利権で動く」はアメリカだけでなく、どの国にもあてはまること。自国の利益の追求は正しいという立場から離れないと、真の平和は訪れない、ということを物語っていないでしょうか。