静岡記念 決勝戦結果
静岡記念 決勝戦結果9武田-2大塚-5友和友和、武田、上野、高久保で周回。赤板で、上野が武田を抑えながら発進の機を窺うと、単騎の高久保が、鐘前2角で飛び出す。高久保はそのままブン駆けかと思ったら、鐘過ぎにペースを緩め、上野は一瞬、高久保を使うかどうか迷ったようなところを、後方から武田が躊躇無く仕掛けて、あっという間に前団をひと飲み。新田は、3番手の安東を弾いて追走も厳しく、捲り追い込む友和、番手から交わしに掛かる大塚をも振り切って、武田が圧巻の逃げ切りで完全優勝。強い。これ以外の言葉は必要ない、武田の完璧なレースでした。文句の付けようが無いとは、まさにこのことです。やはり、今の競輪界にはこの男は必要です。さて、上野。本来なら、ボロクソに叩かれても仕方の無いレースかもしれませんが、これは、高久保の中途半端なレースのせいもあったかと思います。ポイントとなったのは、鐘前で高久保がカマしたところ。高久保としては、このメンバー相手では勝ち負けまではハッキリ言って無理。考えられる作戦としては、とにかく、単騎で何も出来ず回って来るだけのレースは避けたかったはずで、先行濃厚な南関ラインを追走から、あわよくば3着くらいか、ペースが緩んだ隙を突いての、単騎カマシの2択だったと思います。絶好のカマす展開になり、仕掛けたことに関しては否定はしませんが、せっかく出切ったのに、何で鐘過ぎに流したのか?あの瞬間に、俺は目を覆ってしまいましたwあれを、上野が無理やり叩いて行ったところで、高久保もペースを上げての先行争いは避けられず、いずれにせよ、武田にあっさり行かれていたと思います。格下の選手が、強者に対抗するためには、ライン違いでも、ある程度の暗黙の連係と言うか、多少の妥協や、展開に逆らわずにレースの流れを作るのは必要だと思います。今日の上野と高久保のレースは、お互いの呼吸が全く合っておらず、これでは、百戦錬磨の武田の餌食になるのは必然でした。