40、つらい経験について書くことの効用 (2)
続いた実験において、健康な学生たちの他のグループは4日間の文章を書く課題を
与えられた。中には非常に個人的で取り乱すような経験について書くことを選んだ
学生もいた、(孤独や家族や友人に関する問題、死に関する問題を含めた)その後
すぐに質問をされた時、彼らは述べていた、少しも気分が楽になっていなかったと。
しかし、実験の前後に採取された血液サンプルは病気に対する改善された抵抗力の
形跡を示していた。バクテリアやウィルスを撃退する白血球がこの様な「侵入者」
に対する反応や感度を高めていた。この傾向は続く6週間にわたって続いた、それか
らもう一つの血液サンプルが採取された。一番良い結果を示した人々は、人に話す
のを積極的に控えてきた話題について書いた人々だった。研究者たちは提案してい
る、苦しい経験を直視できないことがそれ自体一種のストレスになりうると、そし
て病気の可能性を増加させることもあると。それでは、大きなショックに積極的に
扱っていくことはそれを理解し受け入れることを可能にするということになる。答
えは沈黙して苦しまないことである。いつも個人的な問題について話すことが可能
であるとは限らないかもしれない、しかしそれらを書くことは、結局は体が病気と
闘うことを助けるだろう。