遡って日記を書いてます。
4月9日木曜日。
2月に手術着に着替えたにも関わらず、病院の都合でドタキャンを食らった双子の長女の先天性内反足の手術。
今日こそはっ!
前日に旦那とも話し合って、今日この日にもし又キャンセルになったら金輪際カナダでの手術は受けない事にしよう、と心に決めて望んだこの日。
前回は11時の受付で、朝食からの絶食でもう病院に着いた事には長女はすっかりおなかが空いてしまっていましたが、
今回の手術の開始予定時間は前回よりも早く9時半で、手術の予定開始時間は11時だったのでおなかが空く事も無く、手術を受け、夕食からは少しずつでも食べられるなーー、
良かったなーー、今回は。
・・・・と、思いきや、
さすがカナダの病院事情ですねーーー!!
長女、何てタイミングが悪いんでしょう!!!!
この日、予定通り受付を済ませ、前回と同じように手術着に着替えたところまでは良かったですよ。
さぁ、これから手の甲に点滴の針をさすのに痛くないように皮下麻酔のクリームを塗りましょうね、って時に、又看護婦さん登場。
「ごめんなさい、救急が入りました。あなたの担当医の手術が必要な患者が搬送されてきました。お宅のお子さんは申し訳ないけど、順番が後回しになります。時間はわかりません」
えーーーーっ!
又ですか?????!!!!!
旦那と2人で
「今日の手術はキャンセルになるのだろうか、もしそうなら今キャンセルを伝えて欲しい、前回もドタキャン、今回もそうだと待ち時間おなかを空かせる長女がかわいそうなので、早く知らせてくれ」
と、強く伝えたら
「大丈夫です。今日のお嬢さんのベッドは確保されてますので手術がキャンセルされる事はありません。ただ、手術の開始時間が何時になるのかはまだわかりません。わかり次第お知らせしますから・・・。」
ほんっとうに、何ていうことでしょう!!
10時には手術着に着替え、手術室用の待合室に入っていて、ソコからですよ、
悪夢の始まりは。
当然、手術予定開始時間の11時を過ぎても呼ばれることは無く、
その代わりにドンドン他のお子さん達は順番が来て手術を受けに手術室に入ってゆく・・・。
最初に8人位いた待合室の子供達も気づけば4人ほどに。
その時点でもう2時過ぎ。
その頃にようやく回りのほかの患者さんのお母さん達と話を始めたんですが
隣にいたホワイトカナディアンの高校生のお兄さんは左腕を手術だそうで、
なんと、聞いたら同じ日ではないんですが、やっぱり2月に手術着に着替えたにも関わらずキャンセルで、今日うちと同じく、そのときの振り替えの手術だったそうです。
「全くねーーー、困ったもんよねーーー」
と、話していたら、今度はもうすぐ3歳になるイーストインディアンの男の子。
腎臓に問題があってまだ小さいのに2時間の予定の手術だそうで、
この男の子の手術にいたっては、お父さんが
「1週間前に病院から電話があってね、急に手術が決まったって言うんだよ。火曜日だって言うので慌てて会社のボスに電話して、その旨を伝えて休みをとったんだよ。
そしたら翌日又病院から電話があって、手術日が変更で、木曜だって。で、又ボスに電話で休みの変更で、嫌な顔されて困ったよ~」
このバンクーバーで手術を受けようとすると、
みんな必ず病院に振り回される訳ですねーー、ソレも普通ならないようなものを。病院不足がこの国の深刻な問題ですから仕方ありませんけど、わが子の身に起きると・・・ね。
みんな、ドンドン手術室へと消えてゆく~ぅ。
もう4時を回り長女、空腹の頂点。
見てみてーー、もう4時過ぎだよーー。ここに既に6時間以上いるよー。
で、長女。
結局、彼女の手術の順番は、その日の全ての手術の最後に回されました。
なので、飢餓状態は前回よりももっとひどく、
前日の8時から飲まず食わずの長女は既に20時間も絶食ですよーー。
夕方5時になりました。3時半を過ぎた頃には待合室には私と長女だけ。
看護婦さんが来ました。
ようやく手術かと思ったら
「まだ手術の時間がわかりません、でもご安心ください、必ず今日中に手術は行われます。
ここではもうお疲れでしょうから、ベッドが用意できたので手術後に入る病室に通しますのでそこでお待ちください」
イヤイヤ、
病室に通されるのはいいんですけど、受付してからもう既に8時間くらい経ってるんですけどーーっ! この時間になるまで待合室の椅子だったんですよーー。
長女、絶食に入ってからもうかれこれ21時間経ってるんですよっ!
もちろん私も長女に付き合い絶食。
そして病室に通され10分ほどしたら点滴用の針を通しに看護婦さんが。長女怖がってますっ。
イテテテテテテ・・・・(でもちょっと笑う長女)
うちの旦那は手術が遅くなる事を告げられた途端ににサッサとお昼ご飯を食べに行っちゃったし、12時を回るころにはもう待つ事に飽きてしまい、
「する事も無いし、帰る。」
と、サッサと帰宅。
父親ってこんなもの??
いえいえ、違います、他のお父さん達はしっかり手術が終わるまで待ってましたよーー。
こいつの性格だなーー。
ようやく手術の準備が出来た事を言い渡された時は
時計の針はもう6時になってました。