カテゴリ:介護的生活行為
数日前に、ヒアリの嗅覚について書いたが、
その時くらいからか、野菜の腐ったような匂いが気になり、 原因を取り除いて、しばらくして、それは冤罪だったことが分かり、、を繰り返した。 どうにもこうにも、クンクンするばかり。 ダイニングテーブルに座って、瞑想することしばし。 そうか。分かった! 夫のトイレだ。 便座を開けると、、あらら、などという生易しいものじゃない。 トイレスペース、掃除は、したことはしたが、便座のふたを開けてしなかった。正直、アンタッチャブルになっていたのである。トイレ以外の所は時々気が向いたときに掃除したが、。 見てすぐ、蓋した。 その場を去る。 さてと、。どうしたものか。。 朝であったので、一日の予定時間割を考えていたところで、、 割り込んだマスト、これは生半可には出来ないし、。。さりとて、臭いの原因を放置するわけにもいかないし、我慢するのは自分だけだけど、。 (訪問客にはわからない場所) いやしかし、来客は気がついてもくさいですねえ、とはいわれないだろうし、、とか考える。 夫は、ストーマを装着して生活していた。 ほのかに便臭は時々した。 都度、指摘し、対策を講じる。 一つは、、ヤクルト。 ヤクルトレディーさんに教えてもらって、装着時から毎日のヤクルトは欠かさなかった。 便臭の軽減を期待できる、と教えてもらったからだ。 家庭内で、まずチェックしないと、外に出たときに本人が一番、いや、周りが困る。 デリケートな問題、という部類なんだろうが、気取られない事が理想である。 臭いくらいはいいんじゃない?は実情をご存じない方の物言いである。 日がな一日、便臭とお付き合いする家族、これも一種の公害である。 リハビリを終えて、家に帰ってきて以来、ヤクルトは欠かさなかったのでヤクルトが無いときにどんな状態であったかは分からない。 そして、同居人であるあたしは、便臭に慣れてしまっていたかもしれない。 それでも、たまには、お父さん、くさいです。と言っていたから、まあまあ、きっちり(セルフ管理)はしていたのだろうと思う。 妻のケア(夫がストーマの場合)は必須の感じだったがあたしは、お断りして、顰蹙を買ったかもしれない。何も、夫がストーマになったからと言って、妻がケアしなければならんという事はないと思った。妻がストーマになった場合、夫はするのだろうか。そばにいる人にしてもらわないとケアできないのだろうか。そんなはずはない。そこで、彼の部屋に隣接するトイレをストマ専用トイレとして、リフォームしたのが、もう6年前だ。 そのトイレには、洗面台、カウンター、椅子、付属品収納、などをセットして、 24時間自分で人工肛門を管理できる空間を作った。手元鏡も、あの裏表で拡大鏡になっているのをアーム付けて、お腹を見られるようにした。 たまたま、住宅設計の仕事をしている時に、人工肛門のクライアントがおられて、勉強したので、その知識が役立った。当時より格段に製品は使いやすくなっている。 まさか、そのトイレのふたの中が、あんなになっているとは、。というわけだ。 トイレの改修には知恵とお金がかかったけれど、ま、この場合お金だけど、 あたしは、お金で妻の自由の一部を買ったのである。悪いか。 漏れ聞くところによれば、妻は夫がストマの場合かなりの割合で、ケア動員となるらしい。 そりゃそうだよ。だって、医者も看護師も医療サイドは、それを期待して、ストマ指導を行っているもの。ここでも、オトコの自立が試される。今後の展開に注目である。 世の中の全員が当たり前、と思って事を進めていくと、いつまで経っても真の女性の自立は実現しないのである。 しかし、臭いは漂うので、 一念発起、ゴム手袋、洗剤、スポンジ、マスク、エプロン、などをお供に、トイレ掃除に突入した。当初一時間の予定が40分で完了し、換気扇を再起動し、有り余ったお線香を置きまくって、、あたしの心は平和になりましたとさ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年07月22日 06時24分45秒
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