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カテゴリ:情報的生活行為
テヘランのすてきな女 [ 金井真紀 ] 読了。おススメ。 女性対象のインタビュー集。必ず、著者の描いた対象者の肖像画が付いている。 のほほんと軽い、と思っていたら大間違い。 昨日は、武田砂鉄さんの書評がネットのメディアに掲載されていた。 国を見るか、人を見るか。で全く違うよね。みたいな、素晴らしい書評だった。 なんせ、レイプを裁判所に訴える、という場面があるとして、 弁護士(女性)の方が悩む。どうして(訴える事)悩むのですか?と聞く。 イランの法律では、レイプ犯は、死刑なのである。 なるほど。ザ・ワールド。 そうだよな。スカーフに関してだって、場合によればむち打ち30回とか、 になるくらいだもの・・。 以下引用→ おわりに から。p308 「イランの女性の話を聞いてきて、あなたはどう思った?日本と比べてどう?」 取材中よく、この逆質問を受けた。毎回うまい答えがスッと出てこなくて、しどろもどろになった。 「ええと、日本も男と女は全然平等じゃないし、弱い者いじめする人も多いし、けっこう生きづらい国なんです。でもやっぱりイランの方が何倍もたいへんだと思う。だからって、イランの女たちは縮こまっているわけじゃない。パワーがあって、おおらかで、楽しい人が多かった。東京でぼんやり生きているわたしなんかより、テヘランで会った女性たちの方がずっと自覚的だと思いました。」 とかなんとか、もごもごとそんな事を言った。ぜんぶ本心だけど、なんだかいかにも模範解答っぽい。たぶんわたしはもっと経験し、もっと考えないと、イランの女性について語ることばにたどりつけない。いや、結論めいたことなんて永遠にいえないかもしれない。 ←引用ここまで。p308 彼女のドロウイング(イラスト)が素晴らしい。多くを語る。 この「おわりに」、の最後の方で泣いたので、小説よりドラマティックだった。と思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年09月23日 06時29分45秒
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