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54 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:44:07.15 ID:5FIhgilG0 8時間くらい車に揺られたけど寝なかった 車が止まって、目的地周辺ですってカーナビが。 杏の家に着いた、杏の母親に僕が電話しました 杏の家に着いた時、自分でも驚くほど冷静でいられた、 今考えてみても理由はわからない、杏の母親がマンションの下まで迎えにきてくれた 父親はいないってのは解ってたから僕の両親はそこであいさつをして、 僕と杏の対面が終わってから上ってきてくれるようにお願いした。 僕の意思で 61 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:47:10.84 ID:5FIhgilG0 杏のお母さんはとても優しそうな人で僕の手をやさしく握りながら 「ありがとう」 って目にいっぱい涙を貯めていた 62 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:47:38.67 ID:5FIhgilG0 車椅子を押してもらって杏の家の中に入った。 僕の家と同じ設備、玄関内にも遮光カーテンが貼ってあって 64 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:48:51.74 ID:5FIhgilG0 その遮光カーテンを開けたときにした線香の匂いが急激に僕の冷静さを奪っていきました なんかうまく打てないや 71 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:49:40.26 ID:5FIhgilG0 ここまできてさ・・・恐怖・・・不安・・・現実・・・死・・・ だって好きな人だぞ・・・覚悟決めてやっと・・・会いたいのに・・・って 急に色々な感情が襲ってきてカタカタカタカタ言うことをきかないんだ 76 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:51:31.75 ID:5FIhgilG0 なんとか、声を出そうとしたんだけどうまくいかないし。 なんとか振り絞って 「会いたいです」 って体中の力を全部使った感じで。 それだけやっとで 77 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:52:33.61 ID:5FIhgilG0 杏の母親は泣いていたかもしれないけど余裕なんて一切無かったよ でも、杏が見てるって思った、 僕が残酷にすごしてしまった3週間を思った。 かっこよくない僕だけど胸張って杏に会いたいって思った 79 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:54:02.51 ID:5FIhgilG0 「お願いします」 って言った僕の言葉に無言で車椅子が動き出しました。 聞こえなかっただけかも知れないし余裕無かったから 細い廊下のちょっとだけ奥まった部屋が見えた、杏がいる気がした。 そしたら急に何故か落ち着けた。 81 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:55:27.92 ID:5FIhgilG0 部屋の扉が開いたときちゃんと目を開けていようって、 なんかそんなことを考えていました。 線香の匂いはこんなときでもはっきり感じられるし。 83 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:56:16.40 ID:5FIhgilG0 扉の中に、杏が見えました・・・ 本当にポツンとそこに見えました。 85 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:57:13.87 ID:5FIhgilG0 遺影の中の杏はすごくはにかんだ様な照れたような笑顔で 僕の好きな人はこんな風に笑ったんだって、僕のメールを見て笑ったんだって なんか駄目だ・・・がまんできないよ 88 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 01:58:33.38 ID:5FIhgilG0 ちょっと待ってね、ごめんね 99 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 02:00:31.69 ID:5FIhgilG0 ありがと、大丈夫だから 110 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 02:02:32.14 ID:5FIhgilG0 実際に僕と杏は笑いあったり手をつないだりをしたわけじゃないけれど 僕らが繋がっていたメールのやりとりの中で、確かに杏は存在していて 杏の感情が絶対に間違いなくあって、僕より悪化した病状の中で逆に僕を励ましてくれて 僕の強がりに同意してくれて、辛い気持ちのときに確かに間違いなく支えてくれて 115 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 02:03:39.13 ID:5FIhgilG0 ここに確かにいて、ここで間違いなく死を意識し、そして僕に会いたがってくれた 僕の大好きな人がポツンと僕を待っててくれていた。 自分の体が自分の体じゃないみたいで不思議な感覚になりました。 125 : ◆mJd2007Bac :2007/08/11(土) 02:05:24.87 ID:5FIhgilG0 杏のお母さんが扉を閉めてくれた。 カタンって音がした瞬間僕は大きな声で泣きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.15 13:55:28
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