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テーマ:愛しき人へ(903)
カテゴリ:つれづれ
先日、亡き姉の事を書いて、思い出しました。
私は中学の時、スクールバスで通っていました。 運転手さんは地元のおじさんでした。 姉は、長女と言う事で甘やかされて育てられたせいか、 そういう性格なのか、実に他力本願でした。 朝は(亡き)母が、最低でも三回は起こしに行かないと 姉は、起きませんでした。 起きるのが遅いから、朝食も遅く、着替えも遅い・・・ 着替えは、祖母に靴下を履かせてもらっている始末。 そして当然ながら、 バスの時間に間に合わないのです。 ( ̄▽ ̄;) 姉が三年で、私が一年だった時。 遅い姉を置いて、私は一人でバス停に行きました。 姉が来るまでに、バスが来てしまい、 私を含め、全員が乗り込み、ゆっくりとバスは発車。 バスが、家の前に差し掛かった時、 私は、運転手さんに頼みました。 『バスを停めてくれませんか!姉がまだなんです!』 それから、 父母と祖父母と一緒に、姉の姿が・・・ 真っ赤な顔をして姉が乗り込むと、 私は運転手さんにお礼を言い、家族も外で頭を下げていました。 ところが・・・ 姉は、これが癖になったのか、毎朝こんな事が続きました。 同級生には、 『あなたの家、家族総出で、お見送りだね。』 と私が皮肉を言われるし、 先輩達には、 『姉ちゃんに、早く来るように言っておいて!』 と私が怒られるし・・・ そんな或る朝、 バスは既に10分以上停車しているのに、姉が出て来ません。 先輩(姉の同級生)が言いました。 『ちょっと!妹さん!!』 『は、はい・・・』 『何時になったら姉ちゃんは出てくるの!?』 『い、今、見てきます!』 バスを降りて見に行ったら、 姉は、まだご飯を食べていました。 『皆、待ってるから、早く来て!』 と言ってから、私はバスに再び乗り込み、 更に待つ事5分。 姉は出てきません。 全員が遅刻してしまいそうだったので、 『すみません。もう行って下さい。』 と私は運転手さんに言いました。 そして皆の方に向かって、 『すみませんでした。』 と頭を下げました。 その日、帰宅すると、姉は、 『何で待っててくれなかったの!?』 と私を責めましたが・・・ 私が、たった1度だけ遅れた時、 姉はすんなり私を置いて行きました。 その姉は、どうせ母か祖父母に用意して貰ったのでしょう。 天国への片道切符を手に、天国行きのバスに乗って行きました。 姉ちゃんのバカ・・・ 愛国--幸福切符キーホルダー ちょっとした幸福のおすそ分け。 記念日にいかがですか? パシュミナ天国・香港マダム コスメ天国 楽器天国 ギフト天国 ちょっぴりセクシーな、ちょっといい女の秘密の部屋はこちら♪ 発売から17年・受講者80万人突破!スピードラーニングはこちらから♪ 10日間無料試聴期間があり安心です。 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年06月21日 13時06分52秒
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