ちょっといい女

実家の墓参りに行った時に、

久～～～～～しぶりに（20年近く？）

近所のＩさんに会いました。



彼女は5才くらい年上なんですが、何故か私と割と仲良くて

『○ちゃんじゃないの？』

と遠くから声をかけてきてくれました。



あの距離で、よく気づいたなって感じ・・・



『○ちゃん変わってないね。』

そして、一緒に来ていた彼女のお母さんらしき人に、

『○ちゃんだよ。』

と私を紹介しました。

すると、彼女のお母さんも、

『そう言えば、亡くなった△さん（私の母）に似てらっしゃるね。

　△さんもベッピンさんだったんだよ。』

と。

（母子そろってお上手者）



20年近く会ってないのに、毎日、会っているかのように、

息つく暇もないほど、喋り続ける彼女。

まぁ・・・彼女は昔から、よく喋りましたが（＾＾；



『ここに、お姉ちゃんも、お母さんも入ってるの？

　私も拝ませてもらおうかな？』

と、そばに来ました。



そして、そばにいた私の子供達や夫に、

『○ちゃんは頭のいい人なのよ。』

と褒めてくれたり・・・



彼女が、ただのお喋りではない事を私は知っています。

そこには、彼女の細やかな気遣いがある事を。





そう言えば、私が母を亡くし、生きる希望を失くしていた時、

高校の帰りのバスの中で、うつろな表情で窓の外を眺める私に、

彼女は、こんな風に喋り続けてくれた事がありました。



出会いは決して偶然ではなく必然。




彼女に会わせてくれたのは、

実家には、もう帰らないと伝えたばかりの私に、

幸せだった頃を今一度、思い出させて慰めてくれたのか、


それとも、


親の愛情も、ろくに知らず、自信喪失していた私に、

自信を取り戻すよう教えてくれて、励ましてくれたのか・・・



ありがとう、Ｉさん。


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