ちょっといい女

先日の事です。

娘の勉強を見てやっていたところ、夫が横でテレビをつけ・・・

テレビの誘惑に勝てない娘は、やる気がないので、

やむなく勉強を中断。


私が夫に怒ったのは言うまでもありません。


すると夫は、

『教えられないんだろ！』

と火に油を注いだのです。

『教えられないんじゃなくて邪魔するなって言ったのよ！』


確かに、私が先に叩いたのですが、

夫はすぐに私の頭や顔を何度も殴ってきました。

だから私の身体を組み伏している夫の手に凶器の爪を。


血の滲んだ自分の手を見て、

『出て行け！』

と夫。

『借金払わせるだけ払わせたら出て行けって！？』

と私。





そこに偶然、小姑の旦那から電話があり、

喧嘩は中断。





電話を終えた夫は、また戻ってきたけれど、

私が黙って動かないので、

私のいた部屋の暖房をつけた後、

舌打ちして出て行きました。





翌朝、

『お早う。』

と起きてきた夫。

仕方なく、

『お早う。』

と返し、弁当と朝食を用意している私。


『昨日の怪我こんなになった。いてぇ～。』

と笑いながら見せた夫の手には、くっきりと爪痕が・・・

『私も頭や顔を殴られて痛いんだけど。

　それに今までの心の傷は一生治らないし。』

と私。


ちょっとの沈黙の後、夫は、

昨日の喧嘩の後、娘に

『お前が勉強しないから喧嘩になったと言ったら、してたなぁ。』

と言いました。

娘のワークブックを見たら、続きがちゃんとしてありました。





夫は機嫌よく仕事に出かけました。

続きは、後ほど。




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