ちょっといい女

勿論、実父の事、許してはいません。



最愛の実母を死に至らしめた上に、何の反省もなく、

更に私に何度も暴力を振るい、

ヒモのように私の給料を全てまきあげ、

たとえ、継母に唆されたからとは言え、

今まで生活のために働いてきた私を殺そうとした事実は

決して消える事はないから。



ただ、それでも年月は流れ、

いつまでも、そこに止まっている訳にもいかず・・・



私のプライドがもっと低かったら、

もっと底辺で生きていたか、

逆に、もっとスムーズに生きていたか・・・

いや、その前に、

もしかしたら母に続いて、殺されていたかも知れないし、

姉に続いて、病死していたかも知れない。



間違いなく、人生、変わっていたでしょう。



かつて、

プライド故に死のうと思った私。

でも、

プライド故に生きてきた私。

そして、

プライドだけで、これからも生きていく私。