ちょっといい女

仕事仲間の1人Ａが入院して休んでいます。



すると、仕事仲間のもう1人Ｂが私に色々話しかけてきました。

Ｂは我の強いＡと合わないらしく、Ａの事を悪く言い続けていました。

「ちょっといい女さんは辛いんじゃないかな？」

と言いながら。だから

「でもＢさんの言葉にも私は傷ついたりしてたんだけど。」

と言うと、Ｂは

「私達の言った言葉で傷つける事があったのは悪いと思う。」

と。


自分達が悪い事を言っている事を気付いてたんだろうか？

気付いてて自分を止められなかった？


前日に言いたい事を言ってスッキリしていた私は、翌朝1番、元気良く

「お早うございます！」

と言ったら、最初、気まずそうな顔をしていたＢは、それでも返事をしてくれました。


机の上を拭いておいたら、御礼も言われました。


Ｂ自身も悩んでいたらしい。私が入る前はＡはＢに対して酷かったらしく。

先に入ったＡはＢを見下していたからＢは悔しく、

後から入った私に八つ当たりしたり、

自分までいつしか我を張るようになっていったと言ってました。

自分で嫌な女になっていくのに気付いていたそうな。


でも、そんなに威張り散らしているＡの仕事は、全てにおいて自己満足に過ぎないんです。

でも誰も言わない。

Ａは何度も病気になってるらしいから、

もしかしたら病気故に自分の感情をコントロールできないのか？

とも考えました。


そもそもスタートが間違ってるんです。

上司が、臨時社員なんかに面接させるから、Ａは勘違いしてしまったんでしょう。





友人に相談したら、
三人いて、Ａが欠けた時に、いない人の悪口を言うＢは、
今度はちょっといい女さんの居ない時に、ちょっといい女さんの悪口を言うものですよ！

と言われました。娘からも、そう忠告されました。
しかも、自分の言ってた悪口をあたかも、ちょっといい女さんが言ってたように告げ口したり…




昔、そんな事がありました。

中学、高校と同じだったＴ。

母を亡くし、傷心の癒えていない私は、

それでも高校で気を取り直して頑張ろうと思っていたのに、その矢先、

『アイツ等がこう言ってたぞ！』

と、Ｔに言われました。

ショックを受ける私に、Ｔは

『アイツも、コイツも・・・。でも俺が庇っておいたから。』

と逐一、報告してきました。

私は、どんどん追い詰められていきました。


それが何年も経って偶然、Ｔに再会した時、Ｔのふとした言葉から、

『皆、私の事を色々言ってるってかぁ！アハハ・・・』

とＴが嘲笑した時、

初めて私は、それがＴの策略だったと気付いた・・・という話。


アイツ等は少し位は何か言っていたのかも知れないけど、

それをＴは、取り立てて私に伝えるべき事でもなかったのに。
ところで、お見舞い行かないの？

Ａのお見舞い・・・

私は行かなきゃと思っていたんだけど、Ｂからは、そんな話が出ないし、上司からも出ないし。

退院が近づいたら切り出してみようかな・・・