|
カテゴリ:読書
[図書館]1年くらいを覚悟していたんですが、思ったより早く順番回ってきました。
507頁(508頁はめくらないことを強く勧めます!) 2段組みなのでちょっと最初はひるみましたが、すっと話に入っていけたので読みやすかったです 本屋大賞と直木賞のW受賞作 【内容紹介】帯より 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール 「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」というジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。 養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。 かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。 音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンで妻子もおりコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。 完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ・アナトール19歳。 彼らをはじめとした数多の天才たちが繰り広げる競争(コンペティション)という名の自らとの闘い。第1次から第3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのはだれなのか? 以下感想です 表紙を開けてすぐに飛び込んでくるのはユウジ・フォン=ホフマン氏からカザマ・ジンを推薦する推薦状 この推薦状があることで無名の風間塵は書類選考で落ちたもののパリでオーディションを受け 第1次予選に上がってくる とっかかりからガツンと引き込まれます。 視点は塵だけでなく明石や亜夜、マサル、審査員やステマネ側にまで代わっていくのですけど 煩わしさを感じさせることはありませんでした。 彼らそれぞれがピアノ(音楽)とどのように向き合っているのか、 それを知る読者であるのに、コンクールを聴きに来ている観客として物語の中に入り込んでいるようなそんな気持ちで読んでいました。 作中の音楽はあえて聴かずに読んでいたのですが なぜか音が聞こえてくるような、本当にホールで共有しているようなそんな本でした ですので長いコンクールの最後のほうはちょっと疲れを感じるくらいでしたが 良かったです ただ初めにも書きましたが 最後のほうの頁はうっかりめくってしまわないように注意です 再読ならともかく初めて読むときは結果が分かってしまうと楽しさ半減ですものね ぺろっと行きやすいので気をつけたほうがよいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[読書] カテゴリの最新記事
|