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カテゴリ:読書
加納朋子さん初読みです
表題作含む8編の「絆」がテーマの短編集 【内容紹介】裏表紙より 小学生のぼくは、ねこの首輪にはさんだ手紙で「タカキ」と文通をする。 ある日、ねこが車に轢かれて死に、タカキとの交流は途絶えたが・・・・ 表題作の「モノレールねこ」ほか、ザリガニの俺が、家族を見守る「バルタン最期の日」など、 日常にさりげなく現れる、大切な人との絆を描いた8編。 以下感想です ネタバレ注意 加納朋子さん初読みです。 「モノレールねこ」とは何だろうとタイトルで気になっていたのですが このモノレールねこという表現がすごく面白かった 不細工でどっぷり太った猫が塀に乗っていると余分なお肉が垂れてまるでモノレールのようだ というんです どんなネコなんだかと思いつつも、なんとなく想像出来ちゃいそうで 思わず笑ってしまいました。 野良猫だと捕獲されてしまうからと機転を利かせて赤い首輪をつけてあげた「タカキ」 とその首輪に短いメッセージを挟み込み交流する主人公「サトル」との話の表題作 家族を突然の事故で亡くし、保護者になったのはダメで愚かで情けない父親の弟との絆を描いた「マイフーリッシュアンクル」 ダメ父と息子の「ポトスの樹」 も良かったのですけどやはりザリガニが主人公という異色の「バルタン最期の日」が一番良かったです まさかザリガニにこんなに共感させられるとは(笑) 初読み作家さんでしたが 他の作品も読んでみたいと思いました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.08.24 19:31:59
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