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カテゴリ:読書
王城夕紀さん3冊目
これは、かつてどこかにあった国での物語 そんな書き出しで始まるファンタジー 12×12マスの盤上で争う将棋に似た遊戯「天盆」 それを国戯とし、天盆を制した者たちが政を行う国「蓋」 赤子のころに拾われ、13人兄弟の末っ子として育った主人公「凡天」 将棋のことはさっぱり分からないのでおそるおそる読み始めたのですけど とても面白かったです 【内容紹介】裏表紙より 「誰かのために戦う奴に勝てるわけがない」 蓋の国を動かすのは、盤戯「天盆」を制した者。人々は立身を目指し研鑽に励むが、長い間、平民から征陣者は出ていない。そんな中、貧しい十三人きょうだいの末子・凡天が激戦を勝ち進み・・・ 少年が歴史に挑むとき、国の運命もまた動き始める。 圧倒的疾走感で描き出す放熱ファンタジー 以下感想 この本を知ったのは読書メーターでの献本応募案内でした。 「青の数学」の作者さんの作品ということで気になっていました。 この本がデビュー作だったんですね。 天盆で勝ち進んだものが中央に登用されるという制度は学科試験ではないものの中国の科挙を思わせるもので、世界観もちょっと中華的な雰囲気を感じます。 主人公の凡天が妨害にあいながらも天盆で勝ち進んでいくところも良かったですが 凡天の家族の絆があってこその物語だと思います。 ラストはちょっと予想外の結末に終わったのですが、この終わり方もありかなと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.08.26 17:18:38
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