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アインス宗谷の雑記ノート

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2010.12.19
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小村寿太郎は、明治時代の政治家で、日露戦争当時の外務大臣ですが、この人は、「自分は国家だけに属している。いかなる派閥にも属さない」と明言し続けたそうです。

「坂の上の雲」に、この小村寿太郎の言葉が出てきます。


「日本のいわゆる政党なるものは、私利私欲のためにあつまった徒党である。主義もなければ理想もない。外国の政党には、歴史がある。人に政党の主義があり、家に政党の歴史がある。祖先はその主義のために血を流し、家は政党のために浮沈した。日本には、そんな人間もそんな家もそんな歴史もない。日本の政党は、憲法政治の迷想からできあがった一種のフィクション(虚構)である」

これは、当然、明治時代の政治状況から、出た言葉なんですが、なんだか、平成の日本も変らないようですね。

とくに最初の「政党は私利私欲のためにあつまった徒党で主義も理想もない」というのは、そっくり、今の日本の政党、とくに大きな政党にいえるように思います。


これからの日本の姿はこうです、こういう社会を目指します。とか、
わが政党が理想とする日本、社会とは、こういうものです。とか、
わが政党の主義として、こういう方針で日本の舵取りをします。

などという、力強い、前向きな発言は、どこの政党、政治家からも聞かれません。


「国家の弱体化は、社会の上層部の腐敗から始まる」とは、「坂の上の雲」の秋山好古の言葉。

明治の人たちの言葉を、今、よく噛み締めなければいけません。


しかし、政治家には、「坂の上の雲」を読んでいる人はたくさんいるはずなんですけど…





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Last updated  2010.12.19 21:16:18
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