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2013.10.01
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カテゴリ:内山の歴史
ユっぴー・コスモスです。

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  • 030 - コピー.JPG


6月に、荒船不動尊にて「内山キラキラプロジェクト」主催で
「荒船山について学ぶ勉強会」を開催しました。

講師を務めてくださったのは、内山在住、佐久の歴史研究家、
羽毛田卓也さん。
その羽毛田さんが、当日のお話の内容を文章に整理し何回かに分けて
地元内山のコミュニティ紙「月刊こすもす」に投稿してくださっています。

本日(10/1)掲載された<その3>を、ご紹介します。
 (ウェブ上で読みやすくするために、
   改行や行空け等、こちらで手を加えています。)


──水の信仰(荒船不動にて)その3──

6月9日に内山キラキラプロジェクト主催で、
荒船山と水の信仰の話を荒船不動尊で行いました。
今回も前回に引き続き、その内容の一部を少し整理して紹介します。


内山の東西に長い集落の中央を流れる滑津川の源は、荒船山です。
雨が降れば多量の水を流し、
雨が少ないと、川底が見えるくらい枯れてしまいます。

この水は古代から祭祀の対象となっています。
これを水源祭祀というのですが、佐久では平尾山にも存在します。
また、隣の田口の沢を流れる川は、雨川といい、
雨量に左右される川ということで、名前がつけられています。
大雨が降ると危ないという意味があります。

荒船山は、下仁田町・富岡市を流れる鏑川の源でもあります。
滑津川は千曲川へ合流して日本海へ、
鏑川は利根川に合流して太平洋へと注ぎます。
こうした山を分水嶺といい、
古代から信仰の対象となることが多く、
浅間山・蓼科山などもそれに該当します。

寄石山・物見山・兜岩山も分水嶺にあたるのですが、
岩の信仰と結びつき、荒船山が信仰の中心となった可能性が考えられます。

荒船山の古代信仰は、
佐久側では荒舩山神社に、
群馬側では、富岡市の貫前神社へと引き継がれ、
平安時代末期から中世にかけて、「荒船修験道」が派生し、
現代に至っています。

この「荒船修験道」より
さらに派生したものに「荒船講」があります。

「荒船講」は、「荒船修験道」の庶民バージョンといった様相を持ち、
他の「講」と同様に、江戸時代の中頃から盛んになった「講」のひとつです。

佐久でも「諏訪講」や「善光寺講」といった「信州講」がありますが、
上州でも同様で、そこに「荒船講」が加わります。

佐久側では私の知る限り大人数で組織された「荒船講」は存在していません。
ところが、上州では
富岡や藤岡・安中といった西毛地区、太田市や伊勢崎市まで広がっています。
荒船山を対象とした雷信仰の分布とほぼ重なっています。

また、荒船修験道に向かう人々・行者も関東地方在住の人がほとんどであり、
そこにも特徴があります。

「荒船講」は、荒船山に諸々の祈願のために登るという「講」で、
「荒船修験」と一体化しています。
「講」の中では、普通講の一種で、
年に数回、荒船山詣でをします。

荒船山登山のために、「講仲間」を編成し、
月々いくらかの積み立てを行い、
その代金で、荒船山まで旅行をするというものです。

「富士講」や「伊勢講」などは「代参講」で、
代表者数人が「詣」に出かけるのに対し、
「講仲間」のほぼ全員が「詣」に行きます。

その年に全員行くわけではなく、
全員を何回かにわけるようです。

「荒船不動尊」で「講仲間」全員のお札をいただいて帰るのが一般的です。
また、「諏訪講」や「善光寺講」と同時に行う「荒船講」も
いくつかあったようです。

「上信道中記」によると、
「善光寺参り」の帰りに寄ったり、
「お諏訪参り」の帰りに、分かれて「荒船参り」をしたりしている様子が伺えます。
其の年の豊作を祈願したり、
豊作の報告をしたりしています。
水の信仰の強さがわかります。

滞在は「不動尊」に一泊が多かったようで、
佐久市内では前山などにも滞在したようです。
また上州からの行商の人たちも「講」とは別に「荒船参り」を、
かなり盛んに行っていたようです。

「荒船講」で「不動尊」に訪れた人たちは、
野菜などの材料を持ってきて、自分たちで料理を行っていたらしく、
野菜類を提出した人の名前を記入した古文書も残っています。

「荒船講」のために「不動尊」を訪れた人は、
「不動護摩」で祈願をしていただき、お札を持ち帰っていたのでしょう。

その「講」も明治以降次々と姿を消し、
大戦前後にはほとんどが消滅してしまい、
名前や「荒船講中」などと刻まれた石碑だけ残っている所がいくつかあるのみです。


「不動護摩」は、不動明王を主尊とする万能祈願の一種で、
「学業成就」「出世祈願」「商売繁盛」などを主とし、
「家内安全」「健康祈願」なども含みます。

佐久の平地部の寺院でも各種「護摩祈祷」を行っているようですが、
荒船山へ向かう登山道の途中の深い林の中で経験する「不動護摩祈祷」は、
独特な雰囲気があります。
ぜひ祈願者として「不動護摩祈祷」を受けてみることをおすすめします。

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最終更新日  2013.10.04 15:48:15
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