逃がした魚は大きいか?
今日は早朝にアジを釣るつもりで、4時には西浦漁港に着いた。ところが先客が多く、既に空きスペースがない。知り合いも何人か来ている。港内のごく一部で釣れているだけなので、釣り人が集中するのだ。 アジ釣りは諦めて、波止先端部でスズキ釣りをすることにした。そこには釣り人はほとんどいなかった。 まず、スズキ釣り用のアジゴ(7cmほど)を、内側で15尾釣ってバケツに活かした。今日の天気は雨の予報だったが、梅雨前線が日本海に北上し、曇りで雨はあまり降らない。風は南西でやや強く、左前方から吹いてくるから波立っている。今日は旧暦の5月16日で、満潮が9時50分とスズキが釣れそうな感じではある。 スズキ釣りを始めて15分後、浮きが沈んだ。が、走らない。35cmのセイゴが釣れていた。今日は手網を持って来てないから、手で?むつもりで水際まで降りてハリスを?んだ瞬間外れた。小さいセイゴだから、逃がしても惜しくは無い。 逃がした魚はいつも大きいとは限らない。 アジゴを10尾釣りなおし、再度スズキを狙う。釣れる時間帯は、とうに過ぎているが、曇りで、波があり、潮が高い時は早朝以外でもスズキは釣れる。 8時頃、浮きが一気に沈んだ。リールはフリーにしてあるから糸が出る。10秒待って合わせたら、フィシュオン、先ほどのセイゴとは引きが違い。重く、なかなか引きが強い。 80cmぐらい有りそうだ。今期初の大物だから慎重になり過ぎた。突然何かに引っ掛かってしまった。にっちもさっちも行かず、結局ハリスが切れてしまった。上げてみると、アオリイカ釣り用の仕掛けが絡みついて上がってきた。誰かが海底に引っ掛けて切った仕掛けだろう。 海底にはこんな、下手な釣り人が残した糸や仕掛けが多数残っている。誠に厄介なことだ。やはり、逃がした魚は大きかった! もうスズキ釣りは止めて、内側で帰りの駄賃に、いつものコッパグレ釣りをした。1時間ほどで17cm前後を23尾、クーラーに入れた。帰りに西浦の近くの、小田集落に住む友人宅に寄りコッパグレを上げた。小田は作家の檀一雄が、能古島に移る前に一時住んだ所だ。今回はコッパグレを味噌漬けにしてみた。まず、3枚卸にして塩を振って2時間寝かせる。白味噌に酒、味醂、醤油、卸しょうがを加えた味噌を寝かせたグレの身にまぶし、冷蔵する。 晩飯のおかずに、薄口醤油仕立ての煮付けと、焼き切りを作った。