1年振りのテナガエビ。
昨日は少し早く帰宅したので、近くの室見川にテナガエビを捕りに行った。毎年この時期に、テナガエビを捕りに行く。 季節のそれぞれに、行う行事の一つだ。つい2週間前の大雨ですかっり、エビ捕り場のテトラは砂に埋まり浅くなっていた。水は綺麗になっていたが、生息場所が少なくなっていたわけだ。水量も平常の2倍ぐらいある。 捕る道具は100円ぐらいの手網と懐中電灯で、丁度、潮が引いてテトラが出ている時の夜8時頃がいい。月齢で20日前後と5日前後、つまり、大潮後5日ぐらいが福岡市では条件に合う。 テナガエビは昼間はテトラや、ゴミ、石の影に潜み、夜になると餌を求め、あるいは、パートナーを求めて水中のテトラや、川底に出てくる。それを懐中電灯で探して、見つけると、すかさず手網で伏せるようにして捕まえる。 昨夜は8時から50分程で、25尾捕った。おまけに殻長8cm全長20cmのモクズガニの雄を捕まえた。これは福岡でツガニ、鹿児島でヤマタロウガニ、我が故郷の高知県東部ではジュウガニと言っていた。かの有名な上海ガ二はごく近い種類だ。 テナガエビの雄は名前の通り、手(実際は足)が長く体長10cmにもなり、さらに長い手はその1.5倍もある。雌は体も手も小さい。 春のシロウオで有名な室見川は流域に井堰がやたら多く、川としたら2級以下だが、最下流のこの井堰下のテトラには、私がこの地に来た25年前から、テナガエビは多かった。 テナガエビはなかなか獰猛で、水槽で何匹か飼っていても、最後は必ず一匹になってしまう。甲殻類の宿命の脱皮した際に、共食いされるのだ。 かつて東南アジア原産のオニテナガが養殖用に脚光を浴びたことがあったが、失敗している。恐らく、この共食いのせいと、雌が小さく見栄えがしないために失敗したのだろう。 モクズガニは朝、茹でて食った。テナガエビは、夕飯時に唐揚げにしてもらって食った。なかなか美味い。 もう一度ぐらいは捕りに行って、別の食べ方をしてみようと思う。置いてある物を取って来るようなものだから、ネタの確保は約束されている。