2011年の釣初めは、雨釣にふさわしく、雨。
昨夜釣の準備はして置いたが、4時に目を覚ますと、外は雨。暗い中、初釣を雨中で始めるには今一つモチベーションが足りなかった。 布団の中で夜明けを待ち、8時頃に出ることにした。東の空は雲が切れ、明るくなっている。やがて、太陽も顔を見せた。 ところが、西の空は厚い雲に覆われ、雨が降っている。カッパを着て、気持ちを奮い立たせて出発した。東には太陽、西には雨粒、案の定虹が出た。ダブルレインボウになったが、1本は薄くてよく見えない。 9時半に西浦に到着した。雨も小降りながら降っているし、北の海上では遠雷がしきりに鳴っている。漁船は昨年末から時化続きで、出漁していない。そのせいか、景気が悪く、大漁旗を出した船は1隻もなく、表に竹1本と、操舵室の前に、しめ縄飾りをしていれば良い方で、何もしていない船もある。縁起を担ぎ、儀式を大事にする漁師の世界もすっかり変わったものだ。 反転篭でグレ釣を始めたが、1時間何の当たりも無かった。時化続きで濁っているが釣れないほどではない。だだ、連日の冷え込みで水温は2,3度下がったかも知れない。 やがて、30cmのサヨリが釣れた。但し、1尾のみで、群れで行動するサヨリのはずなのに。その後は、ボラが集まったらしく、再三当たるが、ことごとくばれる。 1時半までやって、4尾を釣り上げた。1尾は57cmの大物で秋ならカラスミが取れたものを。この時期のボラは、眼瞼の膜が肥厚して視力が落ちているらしい。寒ボラは美味いと言われるが、産卵後間がないので、肥えていない。2時に釣を止め帰る。今日はタカ類にも遭遇せず、今津湾でミサゴを見たのみ。ミサゴの若鳥。若鳥は漁が下手で、なかなか魚を獲れない個体が多い。それでも生きる為、何回でも水中にダイブする。