春の一日を、渡り行くハイタカに捧げる。
昨日は写真の整理が間に合わず、ブログが出来なかったから、一日遅れで書いている。 日曜日は晴天が予想され、ハイタカが多く大陸へ渡るのが分っていたので、どうせ不漁だとはなから釣りは諦めて、毘沙門山に籠もることにした。 5時に起床し、朝飯を食い、すっかり早くなった日の出を見て7時半に家を出た。風も殆ど無く、よく晴れている。まだ渡りの時間には早いので、毘沙門山のある今津の手前、横浜の今山(標高84m)に立ち寄り、ツバキを見た。ここには熊堅神社があり、スダジイやクスの大木があり素晴らしい。 2011-3-27 004 posted by (C)雨釣の釣日記朝日を浴びて花弁と花粉が輝いていた。 8時頃、毘沙門山の西側の山道をバイクで登り始める。普通車一台は十分通れる広さがある。山の麓は雑木林で、中腹はスギやモウソウチク、マタケが多い。2011-3-27 017 posted by (C)雨釣の釣日記2011-3-27 027s- posted by (C)雨釣の釣日記2011-3-27 037s- posted by (C)雨釣の釣日記 毘沙門山はああ標高200m足らずで、7合目までバイクで登り、さいごの150m長の坂は歩いて登った。道端はスミレが花盛りで、ナルコユリの若葉も朝日を浴びている。2011-3-27 047s- posted by (C)雨釣の釣日記2011-3-27 045s- posted by (C)雨釣の釣日記 頂上付近の桜は数輪、開花していた。2011-3-27 052_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記2011-3-27 061s- posted by (C)雨釣の釣日記 好きなツバキを見ると、つい撮ってしまう。 いつもの崖の上に着いたのは、8時半になっていた。カメラを準備してじっと待つ。レンズはフィルムカメラ用の300mmと500mmを使う。デジカメ専用のレンズが欲しいのだが、そんな経済的余裕はなく、釣と同じく、悪い道具で良い結果を得ようとして四苦八苦している。弘法は筆を選ばずを目指すも、弘法ほど腕が良くないのでどうしようもない。 かえってなかなか、会心の一枚が撮れないから続けられるのかも知れない。 9時台には3羽が飛来したが、間合いが遠く不発、10時台は一羽も飛ばなかった。11時を過ぎると頻繁に見られるようになったのに、雲が時々太陽を遮り、北西の風が強くなって来たため、能古の島方向から飛来したハイタカは、山の東側に取り付くや、上昇気流に持ち上げられ、一気に山上高く舞い上がり、北側の西寄りにいる私の頭上遥かを通過するのみだ。 今日は、雄、雌成鳥、若鳥色々混じっているが、眼下や目前を通過するものはほとんどいない。2時になって、やや東寄りに場所を変えると、まだシャッター押せるチャンスが多かった。もっと早く移動すれば良かったと悔やまれたが、既に飛来する数は減っていた。 このタカ狩りは、魚釣りと共通する部分が多い。場所の選定、天候の予想、じっと待つ忍耐と、来た時の素早い反応、どれをとっても同じだ。 今日は60羽ほど渡って行っただろうか。ロシアのタイガで繁殖し、秋に又、日本に帰ってくる。 結局、2時半に下山した。丸々半日も居た事になる。空の青さが目にしみた。北山修作詞の“悲しくてやりきれない”を口ずさみつつ坂道を下る。 2011-3-27 147_NEW_0001s- posted by (C)雨釣の釣日記雌成鳥、オオタカに良く似ている。2011-3-27 195_NEWs- posted by (C)雨釣の釣日記2011-3-27 196_NEW_0001s- posted by (C)雨釣の釣日記ハイタカ雌成鳥。 原発について一言、東電の無能、ていたらく振りが目を覆いたくなるばかりだ。地震の津波は大きかったには違いないが、連日テレビに出てくる東電職員を見ていると、その乏しいイマジネーション振りが目に余る。原発は既に、(もう、お前は死んでいる)状態なのに分っていない。結果、現場の作業員は命を削り続け、海は止めどなく汚染されている。