ついにその日は来た。自分で決めた定年日。
この1月は進みが遅かったが、最後の1週間はあっという間に過ぎて今日も終わりつつある。30年も務めた現場仕事は嫌いではなかったが、やはり生活のためにという縛りから逃れられなかった。その意識が常に労使の服従を拒み続け、経営者にとってはさぞ使いにくい人間だったろうとは思う。 それもこれも、今はうたかたの思い出になりつつある。これからの自分が舞い上がる鷹のように上昇できれば子供時代に続いて、人生2度目の輝ける日々を過ごせると思う。 お祝いに、年にわずか1,2度しかしない晩酌をしてビールをコップ2杯飲むと赤くなってしまった。IMGP3522_NEW posted by (C)雨釣の釣日記連日の黄砂の影響で、日が昇っても輝きが弱い。IMGP3520_NEW posted by (C)雨釣の釣日記日の出の光は弱くても、時間の経過とともに暑さは容赦なく上昇し、体の適応が追い付かない。IMGP3499_NEW posted by (C)雨釣の釣日記朝日が射し始めた水槽のクエの目が神秘的なブルーの光線を放つ。IMGP3504_NEW_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP3507_NEW posted by (C)雨釣の釣日記 私が魚を愛するのはその目に惹かれるからだろう、それは釣り上げられて絶命したうつろな目ではなく、黄金のリングに縁どられたリンゴの種のような形の目。表情に乏しい青魚の目や丸いコイ科の目には魅力を感じない。表情が豊かなハタ科やチョウチョウウオ科の魚たちが好きだ。 生きて泳ぐ魚を愛しながら、それでも釣りをして魚を殺す我が心の矛盾は、いつか解消される日が来るのだろうか。