曇天のお蔭で10日も積読状態だった小説を読み始めることが出来た。
15日は朝日を愛でながら、糸島市の旧志摩町方面を放浪する予定で4時過ぎには起きた。ベランダに出て暗い空を見れば、星が瞬いていたので晴れていたのが、朝飯を食ってぼつぼつ出掛けようと、少し明るくなって来た空を見れば、もう雲が広がっていた。 気勢を削がれてもう出掛けるのは止めにした。昨日も一日曇っていて、雪山を見に出掛けても精彩が無く、気分も上がらずに帰って来た。 朝の内に、どんどんいたずらに増えて行く、PC内の写真のバックアップを1年振りにした。そしてこの頃小説を読んでないことに思い至って、買って10日も机に置いたままの、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ氏の小説に手を延ばしてみた。 彼が賞を取った時に興味を持っても、生来の天邪鬼がほとぼりが冷めるまでは、読む気にさせなかった。それまで全く知らない作家だったから、何から読んでも良かったが、たまたま「忘れられた巨人」と「遠い山なみの光」の2冊を購入していたので、前者のページをめくった。 日頃は釣りと徘徊で日中は忙殺され、後の漁獲の処理と写真整理などで意外に時間が足りず、唯一眠りに落ちるひと時も、別の本を開いて2,3ページも読むと睡魔に闇へ引きずり込まれ、破瓜がいかない。 読み始めは、何か回りくどい感じで進みが悪かったのが、次第に独特の世界に引き込まれる感じが相性の良さを匂わせると思い始めた。今後の楽しみが増えて良かった。 ノーベル賞候補にと、毎年のように日本で騒がれる村上春樹氏の小説も数冊読んだが、今一つしっくり来なかった。 安倍公房氏の作品はどれも愛読して、真に相性がよく、生きていれば恐らくという作家だったが惜しくも病死されてしまった。 純文学も良いし、藤沢周平さんの様な大衆小説も良い。しかし、どんどこどんどこ生み出される今の芥川賞作家や直木賞作家の作品はほとんど読んでいない。今後読む機会を持ちたいのだが。余りのペースの早さについて行けてない。 昨日の曇天下の写真を掲載。IMGP1864_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP1866_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP1868_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP1878_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP1876_NEW posted by (C)雨釣の釣日記標高の高い所は通行止めかチェーン規制らしい。以前ならスリップしながらでも、かなりの所まで原付バイクで登っていたのだが、昔日の元気はもう無い。雪中に芽生えた自生のワサビの味が忘れられない。IMGP1882_NEW posted by (C)雨釣の釣日記多数のアトリ。IMGP1892_NEW posted by (C)雨釣の釣日記スズメ。IMGP1895_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP1912_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP1916_NEW posted by (C)雨釣の釣日記IMGP1919_NEW posted by (C)雨釣の釣日記あくびをするキジハタ。 明日は真面目に釣りをする予定ながら、漁獲は? 蛇足 連日のように報道されている成人式の振袖詐欺について、そのやり口は非難されるべきことながら、違う見方もあると思う。せいぜい一度か二度しか着ない高価な振袖が、成人式の制服のようになったのはいつの頃からだろうと考えてみた。儀式を嫌悪する私は成人式など出てもいないが、45年前には今のような成人式は無かったし、振袖も今ほど流行ってはいなかったと思う。ここ20年ぐらい前から成人式の様子がしきりに放映されるようになった。これでは事情があって経済的に振袖が着られない新成人は、成人式にも出ることも出来ないだろう。中身を顧みず、うわべばかりに目が行く今の風潮は憂えるべきものだろう。今回の事件がその警鐘となれば良いがと思う。