久し振りにヒヨドリを見た。
28日は連休最初の日曜日で人出も多かろうと、人もいない今津へヒヨドリの海越えを見物に行った。27日に続いてテングサを拾う目的もある。早朝晴れていた空は7時頃にはすっかり曇って、まだ厚くない雲を透かして弱々しい太陽が存在を示していた。 7時頃に着いてまずテングサを探した。様々な海藻が切れて打ち寄せられていて、その中からテングサを探すのは宝探しのようで楽しい。中央の海藻がテングサのマクサ。カイメンの一種。スポンジのよう。英名でもスポンジという。ピンク色のノイバラ。通常のノイバラ。トクサの群落。 歩きながら北側の山裾を見れば、ヒヨドリの大群がもう形成されていた。かなりの大群で、近寄る前に群れは能古島を目指して飛び立ってしまった。行程の半分近くになった時に突然ハヤブサが2羽襲撃してきた。ヨットの周りで狩りが展開した。ヨットの中央にハヤブサの影。1羽のハヤブサはヒヨドリを掴んでいる。もう1羽が群れを追いかけている。2羽の犠牲を出してヒヨドリの群れは能古島に消えた。その先まだ東へと向かうのだろうか。 第1群が去って30分しない内に小規模の第2群が、さらに第3群と6群まで形成され、ハヤブサに襲われることも無く第2、第3、第5の3つの小群は躊躇することなく渡って行った。第4、第6群は引き返して消滅した。アカメガシワの若葉。スジグロシロチョウ。トベラの蜜を吸う。ムラサキシジミ。コマルハナバチ。潮がかなり引いていたので帰りにもテングサを探した。ウミゾウメン。素麺というよりラーメンに近い。アメフラシの卵。中央にテングサがある。能古島の西に数日前から停泊している船がいて、練習船だろうとは思っていたが、調べて見ると船名は青雲丸、独立行政法人海技教育機構所有の総トン数5,890tの練習船であると分かった。小型巡視艇こちかぜ。連休中は遊漁船が多く出るので、違反の取り締まりに大忙しだろう。 27日は強風の中をアジ釣りに出掛け、唐泊港内でわずか5匹、その後に西浦港内に移動して20cm前後を40匹釣った。北の強風が吹いて釣り辛かった。延竿での餌釣り。帰りは道草しながらブラブラ行く。若葉が眩しい。採取したキクラゲ。拾ったテングサ。ここから乾燥と水晒しを延々と繰り返して1月かかってやっとトコロテンの原料になる。その途中で強烈な臭いが出る。いわゆる磯臭さとは打ち上がった海藻が放つ臭いの事。相変わらず縄文人のような生活をしている。