悪天候で漁獲の加工に苦労する。
夏と秋とのせめぎあいの中で天気がすっきりと安定しない。朝は比較的晴れても昼頃から積乱雲が発達して雷雨になったりする日々が続いている。台風13号が南西から接近しているので通過後は秋がやって来ると期待したいが、台風14号がさらに西から東に向かう様子だから、この影響で秋雨が解消されないだろう。 その後南で発生する15号でやっと秋の到来が見られると予想している。 連日の悪天候で漁獲の加工がままならない。先日釣ったカマスも塩をして冷蔵庫で寝かしたり、酢締めにしたりして天気を待ち、天気が回復すると干して仕上げる。 多く釣っても加工しなければ保存も出来ないし、知人に差し上げるのも難しい。 子供の頃に親父が家業にしていた海産物加工でも、天気で苦労していたのを思い出す。今は冷風乾燥や温風乾燥などで加工されるので天気に左右されなくなったが、味という点では自然乾燥には及ばないだろう。 今や一夜干しなどが普通になっている干物は,冷凍保存しないと持たないので、こんなものはとても干物とは言えないと思っている。 ヤマトカマスの丸干し。カマスの味醂干し。初めて作ってみた。漬けダレはアジなど赤身魚用の濃い口醤油ベースとは異なり、薄口醤油ベースで作った。カマスの酢締め。皮は柔らかいので剥いでいない。酢には30分ぐらいしか漬けていない。 3日はカマスとアジを釣りに出掛けた。途中で見た朝焼けはことさらに美しかった。灘山のせいで日の出が見られない西浦。 カマスはすっかり食いが落ちて、12匹しか釣れず、釣りに来ていた友人に差し上げた。その後場所を変えてアジ釣りをした。まずまずの釣果で、1時間釣って37匹を得た。使用した延竿を根掛かりで強引に操作して根元が折れてしまった。アジ釣りなどで損害は大。帰宅後廃竿を駆使して再生したが使用に耐えるかどうか? 生松原の浜に立ち寄って見た海は薄い醤油色になっていた。先日の雨の流入と大潮で博多湾内の水位が上がって流れ出したか、雨で海水の栄養状態が変わってプランクトンが増加したか。この色のプランクトンは褐色の渦鞭毛虫類という植物プランクトンによることが多い。これは鞭毛を持っていて植物ながら運動できるし、有害な種類も多くいて、養殖魚を殺したり、貝毒を発生させる種類も有る。 唐泊あたりまでこの色になっている。今後どうなるか。浜に数匹のツマグロヒョウモンの雌がいた。ヒメアカタテハとハナゾノツクバネウツギ。 2日の夕方の空。小戸ヨットハーバーにて。