雨釣にも行かずに浮きを作る。
天気が悪いのはどうという事も無いが、気分が乗らないので、11,12日とも部屋に垂れ込めて浮きを作っている。このところボラに浮き込み釣り糸を切られていたので、補給しようとホームセンターで材料の丸棒を買って来た。カッターナイフで木を削っていると気が紛れるし、時間もつぶせる。何より自分が気に入ったように作れるのが良い。しかも極安価で、1本20円ぐらいしか掛らない。あくまでも浮きは消耗品なのに、今の市販品のようにブランド化して高価になっているのは馬鹿げている。直径12mmの丸棒。軽いものを選んで買って来る。90cmで140円ぐらい。1本10cmに切って、削る部分の目印に当たりを付ける。芯に目印をつける。下の方からカッターナイフで削る。目印からずれないように均等に削って行く。荒削りが終わった状態。左が上で右が下。浮きの太さは元の12mm。浮きの表面を荒目と細目の紙やすりで滑らかにする。白い水性のアクリル塗料(小瓶で売っている)を2回下塗りする。スチロールのトレイに刺して乾かす。乾くまでの間に竹ぐしを削って浮きゴムを差す部分を作る。下塗りが乾くとオレンジの塗料を塗る。これも2回塗る。クリアーの塗料を塗って乾かした後、浮き本体と浮きゴム差し部分をリリアンで繋いで接着する。浮きの下部分に薄く叩いた鉛を切って巻きつけ接着する。仕掛けの重りを大きくせず、浮き自体を重くして向かい風に強くする狙い。波が有る時用、凪ぎ用と浮力が異なる浮きを作る。浮きに黒マジックで線を入れる。4本作るのに3時間掛って、半日がつぶせる。 新型コロナウイルスの社会への影響は予想したように相当大きいのに、日本政府の対応は、一向にらちが明かない。政治も行政も非常時にさばけない。こんな事態になって、実力が無かったことが露呈している。 昔はやった赤信号みんなで渡れば怖くない式に、この窮状に中小の経営者は腹をくくるしかないのかも知れない。浮きを削りながら、未曽有の体験をしているのだと、無責任につい思う。