19日は特異な雲を1時間も楽しんだ。
18,19日とこの時期としては異常に気温が高かった。その後弱い冬型になって、ほぼ平年の気温に戻った。温度変化が激しかった18,19,20日とも何時ものように釣りに出掛けた。 唐泊がカタボシイワシとマルアジの群れに覆い尽くされて反転籠釣りが不調になったので、久々に西浦で泳がせ釣りなどしてみた。しかし全くの不発で釣る魚がなくなってしまい、小魚の雑魚釣りが復活する羽目になった。 元々雑魚釣りが得意分野で、バンチャゴというアイゴの幼魚も干物サイズになって来たので、両漁港を股にかけて辛抱して小魚釣りに勤しんだ。干物は美味いことは分かっていても、こんな時でないと面倒で面白くもない釣りは出来ない。18日の釣果。サヨリとグレは唐泊産、バンチャゴは西浦産。サヨリ、アジゴ、カタボシイワシ、バンチャゴ全部唐泊産。全部干物に加工した。小物のオンパレードながら味は何れも良く、特にバンチャゴは絶品。サヨリの体表に付いていた寄生虫。眼点らしきものがあり、気持ち悪い形、色をしている。 19日は朝から気温が高く、空には色々の雲が出ていた。 西浦の日の出は灘山のせいで遅い。西浦から唐泊へ移動して昼まで釣りをして帰る前に、南の空にレンズ雲が出ていた。この日は南風がかなり強く、異常なほどの高温だった。大きいレンズ雲は高積雲で出来ていて、帰る方向に常に出ていたので時々止まって撮影した。通常レンズ雲の寿命は長くないのに、このレンズ雲は巨大でいつまでも残り続け、その下を積雲が風に飛ばされてどんどん北へ流されて行った。レンズ雲と太陽の位置関係は変化し、雲に取り込まれた。雲の粒子で太陽光が虹色に分光し、星雲の中で恒星が誕生しているような感じに見えた。レンズ雲の上には巻積雲が現れた。 唐泊を出て帰り着いたのは1時間半後だった。道草しなければ35分で着く。一つの雲でこれ程楽しんだことは無く、異常な気象時には珍しい現象が見られるようだ。