土日とも徘徊する。もう少し晴れたならと悔やまれる。
土曜日は糸島方面へ、日曜日は今津近辺へブラブラ出掛けた。良い場面もあったが空模様が曇天傾向の上に、相変わらずのピンボケ病でチャンスを逃す。視力の低下と望遠レンズの絞り機能が壊れていて開放でしか撮れないので、ピントが合う範囲が狭くなっているのが原因だ。 29日。今津湾から糸島加布里へ。カンムリカイツブリ。下水処理場の排水口に群がるオオバン。汚物を食っているらしい。ミヤマガラス。電波塔の上にハヤブサがいた。1時間半付き合うことになるとは。一度飛び立ってすぐに戻って来た。セグロカモメ若鳥。カラス2羽がやって来て、ハヤブサを追い出そうとちょっかいを出すと、ハヤブサは飛び出してカラスを追いかけて攻撃して追い払った。さすがハヤブサ。その動きは隙が無かった。ドバトが時々近くを飛んでもハヤブサはじっとしていた。なにゆえ長時間時っと止まっているのか。見始めて1時間ほど経過した時に突然飛び出した。加布里湾の方向へ水平飛行する。200mぐらい先であっという間にドバトを捕まえていた。ハヤブサの狩りは上空から急降下して捕まえる場面が多いが、水平飛行で易々と狩る場面はあまりにも見事だった。このハヤブサの技が優れているのだろう。以前に室見川で夕方コウモリを狩る場面がやはり水平飛行だった。ハヤブサはドバトの羽毛をむしって時間をかけて食っている。ドバトの羽毛が風で流れてゆっくり落ちてくる。食うものと喰われるものの現実は常にある。ドバトは橋の橋脚をねぐらにしている模様で、ハヤブサとの攻防は日常的なもので、はやぶさは鉄塔が網代になっている。カラスなどに渡せないはずだ。 1時間半も見てから、現場を離れて海岸へ向かった。加布里湾名物のハマグリをとっている人々。もちろん一般の人は採ることは出来ない。海へ向かう途中の電柱にチョウゲンボウの雌が止まっていた。久し振りに見た。ノスリもいた。糸島の海岸。ウスバハギの死骸。時間が経っているのか皮と骨だけになっている。この時期に海水温が低下すると、暖海性のこの魚は死んでしまうことがある。サクラガイ。ツメタガイに襲われて貝殻に穴が開いている。この貝も穴が開いている。ウスバハギがもう1匹。午後になってやっと晴れ間が出た。 30日。海岸近くの水溜りに卵塊があった。卵が見えるし、孵化したらしいものもある。孵化した子供。以前霞サンショウウオが産卵に来ていたのでそれか。周りの木々を伐採されたのに生き延びていたのかも知れない。海を眺めていると、ウスバハギが漂流していた。余りにも小さい獲物のボラ。水上の太陽。水を飲むツクシガモ。泥の中の餌を食っている。