不漁は暑さを募らせる。
夏が四季の中で一番好きだと強がって相変わらずせっせと釣りに出掛けている。日の出前はバイクで走るとそれなりに涼しい風が顔に当たる。それが日が昇ると次第に暑くなり、冷え切らずに熱を溜め込んでいるテトラのコンクリートが熱せられ、て9時を過ぎる頃にはテトラ砂漠と化す。 釣りはと言えば、西浦も唐泊も大して釣れない。26,27日は西浦港内で釣って貧漁だったので、28日は唐泊のテトラで釣った。日の出前にアジゴでの泳がせ釣を試みた。先日1度だけスズキがボイルしたので 淡い期待ををしたのだが 、4匹のアジゴが2匹残ってしまう程で、気配すらなかった。 日の出頃は雲がある。夏至から1月以上過ぎて、日の出は40分ぐらい遅くなった。位置も南に移動している。雨は降っていないのに短い虹が出来た。恐らく雨粒が地上に達する前に蒸発する尾流現象に朝日が当たって生まれた虹だろう。 6時台から反転籠釣りをすれば、チダイの幼魚がやたら食い付いて来た。マダイに比べて背鰭の第2第3棘が長く尾鰭の後端が黒くない。体高も高い。余りに小さいのに食い意地はなかなかのもので釣りにならない。コッパグレとタイゴが沸いてしまった。 潮が満ちてやっと小物の食いが収まってからバリが少し釣れた。釣れたバリは殆ど干物にしているが、卸して皮をはいでフライにすると臭みも無く美味。身質が良いのでアジより美味い。 釣れないし、余りに暑いので、10時に止めた。午後に4度目のコロナワクチン接種をした。このところすっかりバリ小父さん、バリ爺さんになってしまった。夏本番を思わせる空と光。26日は西浦で釣りをした。1匹だけ31cmの良型が釣れた。空を舞うチョウトンボ。この夏はトンボが少ない。27日の朝日は濁った大気のせいで美しかった。細い下弦の月と宵の明星金星がコラボした。月と金星が小さく見える。遠くの海面にスズキがボイルしたが写せなかった。