今年8度目の満月が雲に邪魔された。
巷は盆休みという夏休みで人が溢れている。丁度8度目の満月で海に沈む月を見られると期待していたが、それまでよく晴れていた空には雲が満ち溢れて叶わなかった。弱小台風8号と日本海にいつまでも居座る停滞前線の相乗効果で不快な気象状態が続いている。 この夏の不安定さはどうやら太平洋高気圧が強くなりきれなかったことに依るように見える。遥か南方海上から強力に張り出すことが無く、日本の近い南海上にあって弱く張り出しているために、台風も近海で発生し、停滞前線も押し上げきれないでいる。 11日から止めている釣りは,世の休みが終わるまで休漁するしかないし、晴れないしおとなしくそう。11日の大潮の満潮時は潮位が高い。海水温が高く、海水が膨張しているのも影響している。糸島の火山に登ってみた。どこへ行くのかクイーンビートルが西へ向かっていた。背後の山は壱岐。トビ。ミサゴ。山上には毎年いるはずのオニヤンマもカラスアゲハもいなかったので早々に下りた。いかにも暑そうなハシボソガラス。群れるツバメ。ツバメは2度子育てをする。糸島の山々の異変。常緑広葉樹が多く枯死している。こんな光景は松枯れ以来のこと。打ち捨てられたスイカはアナグマの格好の餌になる。今年も咲き始めたセンニンソウ。すっかり水位が下がった溜池の護岸に夥しいジャンボタニシの卵が産みつけられている。あちこちに飛び火しているタカサゴユリ。12日。前日と違って曇っている。大潮の上に波があって、満潮時の渚線は相当上になっている。貝殻は無くプラスチック片ばかり。糸島の海岸にも軽石が多数漂着している。雲のベール越しの満月。すぐに満月は雲に隠れてしまった。