何をするにも手詰まり感が漂う日々。
夏生まれの自分は暑さには生まれつき抵抗力があると強がりながら、一日中エアコンもつけず30度近くの熱帯夜で浅い睡眠で過ごしている。TVでしきりに放映されている、老人の危ない夏の過ごし方の典型を実践しているわけだ。 毎日釣りや徘徊で日盛りに屋外で過ごす人間にとっては、涼しくした室内で過ごすことは暑さへの抵抗力が低下するように思える。同居人には不都合極まりない屁理屈だろう。後三ヶ月も経てば灼熱の夏が恋しくなるだろうと、無理強いしている。 さすがに釣りに行っても3~4時間が限度で、その後の道草も核になるようなターゲットも無いので早々に引き上げることになる。夏枯れと言っても良いかもしれない。 27日は脊振山系の林道へ行ってみた。先の大雨で通行止めの可能性が高いことは承知の上で。周船寺から真っ直ぐ南下して、まず高祖神社(たかす)へ久し振りに立ち寄った。 どこの神社仏閣へ行っても拝まない不届き者ながら、そのたたずまいは好んでいる。ウズグモの巣。まだ10時前なのに雲が湧き始めている。王丸のモミジアオイ。糸島峠を登って三瀬トンネルの手前で旧道へ入り、林道へ行ってみた。予想通り林道は通行止めだった。国道263号を北へ下り、石釜から坊主が滝方面へ向かった。坊主が滝へは行けたがその左右の林道は通れなかった。生活道でない林道は中々復旧されないだろう。滝へ向かう岩の上にニホントカゲが2匹いた。滝の周りはいつも涼しい。オカトラノオは先まで花が咲いて1月前の面影はない。帰り道で野生化した赤いランタナが咲いていた。この色は多くない。昼間の物足らなさを補う為に、夕日を見に行った。雲から解放された夕日。幾度夕日を眺め見送ったことか。しかし明日の日の出が約束されている一日の終わりの夕日は、人生の終わりとは大いに違う。 28日。西浦へ釣りに行く。朝焼けの博多湾。巻層雲にハロが出来た。潮が引いて帰る前に海を見ると、チヌが多数見えた。チヌを見ていると、突然10cmぐらいのハタタテダイが現れた。西浦ではごく稀で、10年ぶり以上。欠伸をするチヌ。ゴンズイ玉。薄い水平環が現れて、濃くなることを期待したが、やがて消えてしまった。水が枯れない2mほどの水溜りにシマヘビがいた。カエルを狙っているのか暑さしのぎの為か。余りに動かないのでヨシの茎でつついたら水中に潜った。センニンソウが開花。 29日は前日見たチヌを釣って見たくて土曜日でも釣りに行った。6時半から釣り始め、15分後にチヌが食い付いた。7mの延べ竿は大いに曲がり1,7号のハリスも持ちこたえた。マベラの雄。 チヌ1匹を釣った後はサッパリで、9時半に止めた。いつも見ているコガネグモは産卵してスリムになっていた。ショウリョウバッタを与えると、積極的に糸を出した。巻き終えると一旦獲物から離れた。