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カテゴリ:島の生活
ようこそ、お越し下さいました。 香川県の商工会青年部連合会 という団体から、 たくさんの汲み上げポンプを 支援して下さることになり、 先駆けとしてポンプ10台が 島に到着いたしました。 島の水道はいまだ復旧しておらず、 飲料水は行政からの支援で、 定期連絡船に20?ポリタンクで 420名の島民分を運んでいただいております。 これを、手降ろしして 物資配給の拠点である網地開発センターに運び込み、 網地地区、長渡地区、網小医院とに配分し、 更には島民に一人3日で5リットルの配給をしています。 本土のように、給水車が来てくれ、 蛇口をひねれば水が出るという 方式では全く違います。 これをやってくれる島民は、 もちろんボランティア。 飲料水はこんな感じなのですが、 生活水は配給はありません。 洗濯や食器洗い、 トイレや風呂水といった水は、 それぞれがそれぞれに調達するという方式です。 足腰の弱いお年寄りだけの家庭は、 風呂に入れないか、近くの家に行って入らせてもらう。 生活水の配給となると、 これがなかなか大変で、 3~5日に1世帯で500?は使います。 この水を、島内に点在する数カ所の 井戸からつるべで汲み上げる。 汲み上げた水を大き目なバケツや桶に移し替え、 アップダウンの多い道を一輪車で自宅まで運びこむ。 お年寄りの作業としては、大変な仕事です。 集中する井戸は汲み上げに注意しなくてはなりません。 汲み過ぎると水位が下がってしまい、 近くの家の人達から文句が出てしまう。 私のように数軒は自前のポンプを持っていて、 それで汲み上げていますが、 小型ポンプなため500?を汲んで、 各家に配るとなると1時間はかかってしまう。 瓦礫の撤去やいろいろな作業があって、 そればっかりにかかりきりにはなれず、 そんな中での香川県商工会青年部連合会からの申し出でした。 数カ所の井戸に支援されたポンプを設置し、 責任者を決めて汲み上げることができます。 島の水道の復旧見通しは、 まだ時間がかかるようです。 今週から工事に入るという 話だったのですが、まだ未着工。 干潮時しか工事が出来ないという話もあるようで。 水道は、復旧したとしても ポンプは電源を必要としています。 各家庭に水を供給するには、 現在のように計画停電中では 通電時間しか水が出ないという事に。 道路の陥没も数か所あり、 水道の本管の状態も未確認。 そんな中での香川県からの助っ人ポンプ。 本当に、ありがたいです。 浜のそばに津波で打ち上げられた水道の本管。 これは、海底管ではなく、海底管に続く管で、 島に上陸してからの本管とのこと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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