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2011.10.25
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カテゴリ:アセンション


ようこそ、お越し下さました。





昭和55年、

甲府の中央自動車道建設に先立ち、

発掘出土された釈迦堂遺跡には

1000を超える土偶が発見されました。


しかも、そのほとんどがバラバラに

壊された状態で発掘されています。

何故、そのようにして

出土したかは諸説あるようです。



縄文土器を作ることは、

当時としては大変な作業だと考えられます。

中でも、野焼きに必要な

大量の薪の確保が大変かな。

のこぎりの無い時代、

煮炊きに使う薪以外に確保することは、

大変な重労働であったろうと考えられます。



多くの時間と手間をかけて作った土偶を、

わざわざ壊して埋葬していた。

それはきっと、自分の

大切にしているものを捧げ、

生贄にして祈り願ったのかもしれません。


縄文時代の平均寿命は、

31~32歳という

短命であったとされています。



夫婦で、8人位の子を産まないと、

種の保存が叶わなかった時代と言われています。



これは例えで言えば、

一組の夫婦が8人の子供を授かって、

7人の子が結婚前に亡くなってしまうという、

大変死が身近にあったという事。

青森県の三内丸山遺跡から

出土した子供の亡骸から、

4人に3人が15歳を待たずして

亡くなったと考えられるようです。



その埋葬された姿は、

屈葬と言って

足を折り曲げて

膝小僧を腕で抱え込むように

して埋葬されました。


遺体を強く縛ったり、

お腹に石を抱えさせたりした

ものも見られます。


それは、子供の再生を願って

母体の中の胎児の姿

に戻して大地に返したと思われます。



人知を超えた、

如何ともしがたい

度重なる「死」に遭遇して、

祈るしか方法が無かったのでしょうね。




今回の震災で、

復旧復興は、

多くの被災者が

願う事ではありますが、

それを当然の権利として

受け止めている風潮は

ないのだろうか。



先日、(財)台湾佛教慈濟基金会という団体から

半壊以上の罹災者に、3~7万円の

見舞金が支給されるという事で、

部落を代表して船で本土に渡って

見舞金をいただいてきました。



多くのスタッフの方々が、

大変親切に対応され、

素晴らしい「愛」を感じました。


私の母屋は一部損壊のため、

支給はされませんでしたが、

部落の人の代理という事で

美しいこの場面に

立ち会わせていただきました。



頭が下がります。

本当に、ありがたい事ですね。




残念なことに、

被災したのだから

見舞金をもらって当たり前、

ボランティアをしてもらって

当然と思ってしまう人をちょっと見受けます。




縄文人には、ただただ祈り願うしかなかった。

そして、誰も手を差し伸べる

すべもなかった事でしょう。



だから、祈りは

人知を超えた大いなる存在へ

家族の再生と、

生きていることへの感謝

であったろうと思います。




この事も、被災者とされる私達が

学ぶべき大切なことが内包されていますね。



もし、やってもらって

当たり前と思ってしまったら、

それは大変「恥ずべき」事と、

強く認識したい。




それが日本人として、

どこまでも貫き通すべき

美意識だと考えます。


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Last updated  2011.10.25 04:15:30
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