あるがままに生きる

ようこそ、お越し下さました。



４月１８日に旅から帰ってきてから、

半月近くが過ぎました。

その間、しばらく放っておいた

頼まれものの工事関係で

忙しく動いていました。



まずは一件、汲み取り式トイレを

水洗にする工事を何とか終了。

そして昨日から、震災で中断していた

友人のＮさん宅の新築工事を再開しました。



思えば、昨年の３月１１日の震災時、

Ｎさんの新築工事を中断して、

奈良や熊野を旅していたんでしたね。

そして、何とか震災後の島に戻っても

対策本部に詰めっきりの３か月間。



その後の昨年６月から今年の３月まで、

瓦礫撤去作業に明け暮れていましたが、

その間ずっとＮさんは新築工事の中断を

赦して下さっていた。

Ｎさんは、そんな有難い思いやりの深い友人です。



今は５月連休中でも、

観光客は島に来ません。

宿泊業は、全く暇です（がっくり）。

そのおかげ？で、工事に没頭できています。(笑)






さて、タイトルの褒め言葉。

私は、けっこう人から褒められたりもするのですが、

こんな素敵な褒め言葉に出会ったのは初めてかな。



それは、京都の北東部の山間、

大原の里を歩いていた時でした。

大原三千院の前のお店で、

京漬物をお土産にと思い

島に送ってもらう手続きをして・・・

そこから又とぼとぼと歩いていくと、

また漬物屋さんがありました。


もうすでに京漬物は買ったので、

通り過ぎようとしたところ、

ちょっと呼び止められました。



普通は、

「いらっしゃい、よかったら見て行って下さい。」とか、

商売に関係する言葉を発すると思うのですが、

その漬物屋さんのご主人は違っていました。



ご主人「たいへん姿勢が

すきっとしていていいですね。」

私「そうぉ、ありがとう。」

ご主人「その姿勢は、あなたの生き方が

反映されているのかな。」

と、こうですよ。


私は、

「そのように心掛けてはいますが・・・」

と言いながらも、

その褒め？言葉に

酔いしれていました。



初対面で俺の生き方なんか、

知る由もないのに、・・・

いや、待てよ。

生き方なんて、その人の目や顔つき、

発するオーラから簡単に推察できるか。

ふむふむ、一瞬にしてそれを受信できるなんて、

俺と同じ求道者か？



私と同年配とおぼしきそのご主人と、

しばし語り合いました。




「姿勢がいい」というのは

よく言われます。

でも、こういう褒められ方は、

ついぞありませんでした。



よく、褒め上手になるためには、

表面に現れた事象から、

その人の性格を褒めよと言われますね。


人に優しくした行いを見て、

「あなたは優しい方ですね。」

を更に一歩突っ込んで、

「思いやりの深い方なんですね。」

と、性格を褒める。




今回の私が体験した言葉は、

事象から性格を褒めることを超えて

生き方について触れている。

いい勉強をさせていただきました。



そして、すでに買った漬物を、

更にたくさん買うことに・・・

勉強代なのか、お布施なのか・・・



とっても清々しい気分に

させていただきました。

春の陽光がポカポカと

私たち夫婦を包み、

ほのぼのとした、

穏やかな隠れ里の大原。

又いつか、訪れてみたいな。