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カテゴリ:旅
ようこそ、お越し下さました。 本業の宿泊業がちょっとだけ忙しくなったと思いきや、 更にアルバイトというか手伝いを頼まれました。 それは、島の瓦礫の島外搬出に伴うダンプカーの運転手です。 急に入院された運ちゃんがいて、 そのピンチヒッターという事。 月~土の仕事です。 まあ私は若い頃、土建屋をやっていたことがありましたから、 ダンプの運転はお手の物。 すっかりと「稼げ!!!」モードにスイッチしております。 本当に有難いことですね。 長期の旅から帰った後ですから、 経済活動に力を注ぎましょう。 さて、四国でお接待という 1200年に渡っての歴史ある 素敵な風習を垣間見ることが出来ました。 他人とのコミュニケーションが 希薄に成りがちな現代人です。 特に都会ではその傾向が顕著かな。 島に帰って、改めて周りを見渡すと、 四国に負けじとお接待が行われていることに気付きます。 外仕事の人の毎日の10時の一服は 職人世界では欠かせませんね。 ダンプの運ちゃんをしていると、 毎日欠かさず10時には休憩をします。 そして、お茶を提供してくださる方は、 競ってお誘いしてくださいます。 「今日こそ、おらいの家に来て下されよ。」とか、 「昨日はどこでお茶飲んだ? 今日はオラホにございよ。」とか、 お年寄りの多い集落だからか、 毎日のお声掛けがなされます。 お邪魔すると、テーブルには 飲み物はお茶にコーヒーにジュース、 漬物にミカン、お菓子にフルーツと、 乗り切らないほどに並べられている。 それを、それ食えやれ食えと勧めてくれる。 私はあまり間食をしないので、 ほとんど食べません。 でも、あまり頑なに断るのも 悪いかなと思い、少し頂戴する。 ギブ&テイクで何かしてもらってお茶を出すという事だけでなく、 全く私らの作業に関係しない方からのお誘いもある。 そういうことをして下さる方にお話を聞いてみると、 「おらいの子や孫が、 どこかの空の下で人様の 世話になっていると思うから、 そのお返しだー。」 とおっしゃる。 目の前の人に良くすることで、 感謝の意を表している。 特に、島のMさんは凄い。 我が家も、野菜やら何やら たくさん頂き物をしている。 この意識って、 本当に素晴らしいし 美しいですね。 自身のしたことが、 巡りに巡って自身に返るという真理は、 理屈では分かっていても、 なかなか実践できていないのが 私達ではないでしょうか。 変な人間レベルの損得や計算なんかしてしまって、 「神の子」であることを忘れてしまっている。 何もわざわざ四国に行かなくとも、 この島にもたくさん「お接待の風習」 があったのだと、改めて思う。 いや、本当は日本中で この慣わしはあったのだ、 在った筈なのだ。 お接待をする人と受ける人、 そのどちらにも欠かせないものは、 やはり感謝の心なのですね。 更に、いつもお接待を受けていると、 「してもらって当たり前」 という意識が頭をもたげてきたら大問題。 どこにでも、生きていく教材はあるものですね。 この看板は、無料宿泊所の案内です。 こういう善根宿がいくつもあり、お遍路さんを助けている。 食事まで無料で出して下さっている。 しかも、毎日・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.02.10 08:13:38
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