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2014.06.21
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カテゴリ:人生観


ようこそ、お越し下さました。





19日の夕方に島を出て、

今は石巻市内の道の駅「上品の里」にいます。

23日の朝まで自由な時間をいたただけました。



ペンション施設のメンテナンスが一段落を迎え、

お客様の宿泊の予定も空白となり、

4泊のご褒美といった所。

朝食はキャンピングカーで自炊し、

昼食は町に出て外食、

本屋やホームセンターなんかを覗いて足りないものを補充し、

夕食の食材を勝って再び道の駅に帰る。

まるで道の駅が“自宅”のような感じ。

夕方は併設されている「双子の湯」という温泉に入り、

のんびりと時を過ごします。



西の空が茜色に染まる頃、

ビールを片手にその辺を散策。

道の駅で働いている方とのおしゃべりを楽しみ、

春を懸命に生きる花々を愛で、

こんな時間を持てる幸せに感謝しながら歩きます。




キャンカーに戻ると、

カミさんが夕食を作ってくれていて、

ビールに代わって日本酒を楽しむ。

いただいた4泊を何するわけでもなく、

そんな取りとめのない充実した時間に大変満足しております。

「無為」(むい)

とまでは行かずとも、

それに近いか。



井上ひさし著「四千万歩の男」という小説に

「人生、二山」(じんせいふたやま)

という言葉が出てきます。

この 四千万歩の男とは、

江戸時代に現在のような測量機器もなかった中、

日本国中を自分の足で歩いて

精密な日本地図を作りあげた

伊能忠敬のことです。



伊能は50歳を過ぎて間もなく

商家の稼業を息子に譲り、

56歳から150日という時間をかけて

蝦夷地の地図を作り始めた。

その後、70歳を過ぎるまで

17年をかけて日本全図を完成させた男だ。


ある人が伊能に尋ねた。

 「五十を過ぎてから、なぜ苦労の多い地図作りなどを始めるのか。」

そこで伊能は答える。

「人生、二山」。



一つ目の山は、生活のため、家族のために登る。

そこには忍耐と我慢の連続で、

辛く苦しい義務感の世界。

一つ目の山を登り終えるか、

ある程度目途がついたら、

二つ目の山を目指す。

二つ目の山とは、

自分が本当に登りたい山、

つまり自分のやりたいことである。

そには義務感は全く存在しない。


隠居したら、

定年を迎えたら、

子供に手が離れたらと、

その節目は人それぞれ。




その時から

夢の二山を見出せるか、

それを見据えられるか、

二山に挑戦するか・・・



どんな生き方も人それぞれで

自由が認められています。


出来ることなら、

損得の世界から少しは離れ、

第2の青春と言わせるだけの

ワクワクする世界に

身を置きたいものですね。








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Last updated  2014.06.21 04:01:34
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