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2014.11.15
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ようこそ、お越し下さました。





岐阜県の中山道木曽路は、

そぼ降る雨の中だったので、

早めに切り上げて湖南に足を延ばした。

湖とは、言わずと知れた琵琶湖だ。



途中に多治見市に寄って美濃焼を見た。

ランダムに選んだ陶器店が問屋さんだったらしく、

安くて美味しい?買い物をさせてもらった。

旅先ゆえ、買い物は控えようと常々思っているんだけど、

気に入ったものに出会うとどうしてもね、・・・心が動く。



さて、琵琶湖は昨年の今頃に、湖北を旅して以来だ。

今回は、琵琶湖の南に位置する古刹、

知る人ぞ知る栗東市(りっとうし)の

金勝寺(こんしょうじ)を訪ねた。

DSCF6350.jpg


天平年間に聖武天皇の勅願を得て、

奈良の良弁僧正が創建されたという。

その後、金勝山全体が山岳信仰の

聖地であったと言われる。

この辺りは金勝山(こんぜやま)の

中腹の金勝(こんぜ)の里と呼ばれ、

金勝山全域がハイキングコースとなっています。



白洲正子さんが書いた

「かくれ里」に紹介されたことにより、

多くの訪問者に溢れたらしく、

以前は無住の寺だったのが、

私達が訪れた時は、

背筋のピンと伸びた住職とおぼしき方

お一人が箒を手にしていた。




寺宝の木造釈迦如来坐像 (平安時代)を始め、

5点の重文が鎮座し秘仏と聞いていたが、

すべて拝観できたのは、白洲さんのおかげか。

DSCF6346.jpg
木造 軍荼利明王立像(ぐんだりみょうおうりゅうぞう)



湖南を訪れた目的のもう一つ、それは狛坂磨崖仏だ。

DSCF6361.jpg

阿弥陀三尊とそれを取り巻く9体の菩薩が彫られ、

奈良から平安時代の作と言われている。

中々表情のあるお姿で、

古く時代を経ているにもかかわらず、風化が少ない。



狛坂磨崖仏のある所は、

以前は金勝寺の末寺である狛坂寺であったという。

場所は、金勝寺から登山道で2時間近く上り下りした所。

この日は、平日で10人くらいの登山者とすれ違いました。



出発点の道の駅こんぜの里で

コース地図をいただいて登山に向かったのですが、

どうもその地図が不適切というか、不親切というか、・・・



まず、ハイキングでも散歩でも、

帰路は来た道よりも別なコースを

選びたいのが多くの人の心情です。

(特に、好奇心の多い私としては、より安全な来た道を戻るのはペケ)

磨崖仏まではまずまずの山道で、

そこを見学した後どうするか。

そのまま戻るか、あるいは別の道か。

地図では、磨崖仏から更に降りてから

左右に三叉路に分岐して、

それぞれがぐるっと回って戻る道が描かれている。



その道が昇りなのか下りなのかが描かれていない。

きっと若干の下りだろうとは思った。

結局そのまま戻る選択はせず、

磨崖仏から下って三叉路を右に行き、

どんどん下って元に戻る分岐に来た。

DSCF6354.jpg

これだけ下ったら、

また昇らなくてはならないのは誰でも解る。

この分岐から再び登り始めたが、

この「水晶谷」という沢や尾根道の登山道は大変厳しく、

随所にロープにつかまって手繰らなければ登れない所も多くあり、参った。

DSCF6366.jpg

この崖を降りて行ったのですよ。

カミさんは、大いにビビってた。




私一人ならどうという事はないのだけれど、

カミさんが一緒だからね。

途中で、何度引き返そうかとも思ったが、ついに行き切った。

DSCF6358.jpg


これって、配布する地図にはっきりと

明記すべきなんじゃあないかと思ったな。

「滑」という小さな文字のみではなく、

「急な上りで滑る」とか

「中級者向け」とかね。


ハイキング気分で入り込んだ人は、

冷や汗もんだと思うよ。

なんせ、行者が修行で行き来する

山だったのですからね。

天狗岩.jpg

結果として、楽しい一日を過ごさせていただきました。






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Last updated  2014.11.15 04:41:38
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