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カテゴリ:旅
ようこそ、お越し下さました。 平群町、何と読むか解りますか? へぐりちょう と読みます。 奈良県生駒郡平群町で、 法隆寺なんかがある斑鳩の傍にあります。 なかなか歴史のある町なんですよ。 ここに(道の駅へぐり)があり、 ここを拠点に付近を散策しております。 近くには信貴山、生駒山、斑鳩の里、 電車を使えば奈良市内にも行ける。 この地に、大阪四天王から 奈良の竜田や法隆寺と つながる街道がある。 十三峠越えだ。 古くは聖徳太子が法隆寺から 四天王寺に通った道(聖徳太子伝私記) との記述もある。 十三峠越えは、 標高で言えば五百メートル足らずであったか、 聖徳太子はきっと馬で越えたと思われるが、 きつい道程となったと想像できる。 また、東京墨田区の地名にもなっている業平(なりひら)は 平安時代の歌人・在原業平(ありはらのなりひら)でありますが、 業平が竜田(平群町)から十三峠を越えて枚岡神社に参詣したおり、 茶屋の「梅野」という娘に恋をして、 八百夜も通いつめたといわれる、 『業平の高安通い』の道 として伝えられている。 この言い伝えにより、 『業平道』とも言われているそうな。 ここに、百人一首で有名な業平の歌を ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは 現代訳は 不思議なことが多くあったという 神代の頃にだって聞いたことがない。 竜田川(大和川)の綺麗な紅葉が、 流れる水を鮮やかな赤色の絞り染めにするなんて となるのですが、凡人の私には良く解りません。 西暦825年生の業平が歌った竜田川、 1100年を越えてその美しい紅葉は 見る人を楽しませてくれています。 竜田川の紅葉は、今も美しいですよ。 十三峠の少し手前に、杵築神社があります。 この日、何やら地元の方々が集まって何かやっている所に行きつき、 普段は無住の神社ではあるが、 はからずも地元の方に拝観させていただける栄に浴しました。 面白いことに、神社にもかかわらず、 本尊が聖観音坐像で、 脇尊として祀られる2m近い巨像は、 インドに赴く玄奘三蔵を砂漠で助けたとされる 珍しい木造深沙(しんしゃ)大将立像です。 これは、室町前期の作と言われ、 初めて聞かされたお名前でした。 神社なのに、本尊が観音様で、 脇侍が十二神将のような逞しい武人の神。 まるでお寺さんですね。 これは、明治維新の廃仏毀釈の影響でしょうかね。 いかに古道とはいえ、 開発の手が入ってそのほとんどが舗装道路。 千年以上の時の流れがあったとしても、 そうは感じさせないのは何故か。 六十四年の私の今生も、 もう何度となく繰り返してきて 今に至っているのではないか。 三次元世界の生の完結に向かって、 その完成度を高めているのか。 相方とおしゃべりを楽しみながら旅を続ける人と、 ほとんど寡黙で心の中でもう一人の自分と対話する人、 私は後者の方か。 千年の時の流れは重く、 時には時空を超えて 軽く伸びやかに私を包む。 そんなこんなで、小春日和を越して初夏のような気候の中で、 のんびりと往復五時間の散策を楽しめることができました。 大阪側の峠から見た大阪市街。 夜景が大変きれいとかで、 多くの車が来られるそうですよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.11.30 04:17:06
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