かたちあるもの
今日、気になる話題を見つけた。骨髄バンク登録者が増加しているそうなのである。ボクは以前、骨髄バンクが気になっていると日記に書いた事があるが決して今回話題にされている理由からではない。駄目だと言っている訳ではない。実際、作品から何かを感じて登録を希望したのだから良い事だと思う。それに登録者が増加すると言う事は適合者を待っている患者さんが少なくなると言う事なのだから。ただ手放しで喜ぶ気持ちにならないのはボクだけだろうか。思いつきで飛びついたのならチョット待てと言いたい。提供する際には4,5日で退院・社会復帰できるとされているが、提供前から入院して、その後骨髄提供を行い、経過を見て退院という事になっている。提供者の手記等を読ませて頂いたが、少なくとも10日は必要なように思われる。当然長引く事も予想される。痛みは暫く続いたと書かれていた人もいたし患部を清潔に保たなければならないためガーゼの交換を頻繁に行わなければならず困った等とも書かれていた。自身の社会的責任が果たせるのかと言う事を悩むのはボクだけだろうか。本音で書いているから冷たく感じられるかもしれないけど許してね。それに骨髄提供者にも(海外ですが)死亡例があるんですよ。決して絶対安全ではない。家族とは話されましたか?法的には本人の提供意思が確認できれば良いのですが、提供には家族の同意が必要です。ボクは家族の反対があったらどうしようと思う。ボクの事だからって家族を説得できるだろうか。家族の自分に対する思いも忘れちゃいけない。なにより、提供者は最終確認前までは提供の辞退ができるのですが、「やっぱ、やめた」って言えますか?患者さんは適合者を心の底から待っているのだからボクの場合、一度登録したのであれば提供の辞退というのはどうかと思います。1人の命の運命を握る訳ですから、簡単に考える事ができない。ドナー登録を止めろと言っている訳ではないんです。そんな事を言ってたら何も出来ないじゃないかと言われても仕方がありません。ただ、よく考えた上での行動を取っていただきたい。現在、10万人のドナー登録数で約90%の患者さんに、HLA型の適合したドナー候補者が見つかると試算されているようです。19万人今は登録者がいるのだから良いのでは?と思われるかもしれませんができるだけ多くの登録者が必要みたいですね。だから本当は今日のニュースは喜ばしい事なんです。善意を疑うわけではないのですが、今日のニュースを見てそう感じてしまったものだから・・・自分が逃げてる言い訳かもしれません(泣)Designed by unamama