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カテゴリ:徒然うさ
つい先日、ある司法試験受験者が電車の座席について書いていました。
私も久し振りに、この前電車に乗ったのですが、その時に気になったことを書いてみたい。 気になったのは、座席に浅く腰掛け、股を大きく開き、足を投げ出して一人分以上の席を占有している若い男です。 どうせ投げ出すなら、自分の財産を投げ出して欲しいものです。 こんな座り方をしているのが、短いスカートの若い女性だったら許せます(歓迎すると言ってもいい)が、こういうのは若い男に決まっているのです。 中年男らしいのもやっていますが、これは老けた若い男でしょう。 若い男がこのような座り方をするのは、生物学的な理由があるのかも知れません。 鳥や哺乳類など、自分を大きく強く見せるために、毛を逆立てたり、羽を広げたりして、できる限り多くの空間を占有しようとする性質があります。 これらは、一つにはオスがメスに対して見せる行動でもあります。 メスが、大きく“見せているだけ”のオスに惹かれるのは、よく考えれば愚かなことです。 つまり、実際には小さいという事実は、何ら変わらないのですから。 そもそも、同種のオスが、みんな同じように大きく見せているのであれば、比較の意味がありません。 なぜ大きく見せ、占有空間を広げると強く見えると信じるのか、疑問は尽きません。 小さくても強いものは、いっぱいあります。 (ゴキブリ、ガン細胞、エイズウイルスなど) 大きいものが強いと信じるのは、何か根本的に勘違いしているような気がします。 人間の男も、シークレットブーツやジャケットの肩パッド、裃と長い袴を引きずって大きく見せたりしますが、これも強く見せたいからでしょう。 大きく見せようとするのは、このように単純で愚かな勘違いです。 暴力団特有の歩き方も、できるだけ多くの空間を占有しようとした研究の結果だと言われています。 もちろん、どんなに頑張っても、一人が占有できる空間は、たかが知れています。 できれば、もっと大きな空間を占有するために、大きな風船を持ったり、ゴルフ用のパラソルを差したいところでしょうが、そうなると、かえって間抜けに見えてしまうのがつらいところです。 若い男の座り方は、生存競争における実戦的観点からいうと、とっさに行動に移れない上に、弱点をさらした無防備で不利な体勢です。 強く見えるというより、むしろ、犬などが服従の意を伝えるために、腹部をさらした仰向けの姿勢をとるのに近いのです。 しかし、若い男は周りの人間に恭順の意を表明するために、そういう座り方をしている訳ではないでしょう。 むしろ逆に、他人にある程度迷惑を掛けていること、少なくとも、周りの人に不愉快な感じを与えていることは承知していると思われます。 その証拠に、そばに暴力団や制服警察官がいたら、そんな座り方をしないでしょう。 暴力団や権力がある者には、一目置くに決まっています。 おそらく、彼らは強い者にはへつらい、弱い者には高飛車に出るような、根性の持ち主なのです。 彼らを見ていると、今の私のようで、情けなくて仕方ありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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