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カテゴリ:徒然うさ
よその会社にも女性の事務員さんが居ます。 ちょうど、よその家の台所にもゴキブリがいるのと同じです。 (前に使った言い回しと同じです) どういうわけか、どこの事務員も私の会社の事務員と似たり寄ったりです。 定期的に秘密集会でもして、行動を揃える訓練でもしているとしか思えません。 その証拠に、事務員という人たちは、たいてい事務所にいます。 また、たいてい椅子に座って机に向かっており、机に座って椅子に向かったりしません。 電話で話しているのを見たことはありますが、壁と話しているのを見たことがありません。 弁当を食べているのを見たことはありますが、ライオンに食べられているのを見たことはありません。 事務員がペンを持って何かを書いているのを見たことはありますが、仕事をしているのを見たことがありません。 何よりも、私がへりくだって丁寧に接しているのに、揃いも揃って私に対する態度にトゲがあるような気がします。 先日、ある保険会社の窓口に行き、担当の女性事務員を訪ねました。 その女性はボールペンを持って机に向かっていました。 バーベルや棍棒を持っている方が似合いそうなのに、惜しいところです。 私 「保険料の領収書を受け取りに来たんですけど」 彼女「身分証明書を見せて下さい」 私 「でも、しょっちゅう顔を合わせてるでしょう」 彼女「いつも拝見するたびに、怪しいと思ってたんです」 私 「それは奇遇です。私も怪しいと思ってました」 彼女「とにかく規則ですから、証明書を見せて下さい」 私 「でも貼ってある写真が…、異常に悪く写ってるんです」 彼女「顔に問題のある人に限ってそう思うものです」 私 「そうですか。 あなたも写真写りが悪いと思っているんですか。 ただ、悪く写っているだけならいいんですが、あまりにも実物と違ってるんです。 写真よりも、そのボールペンの方がまだ私に近い」 彼女「安っぽいところがですか?」 私 「とにかく証明書の写真を見ると、かえって私本人かどうか疑われるぐらいなんです。 それでもいいですか?!」 彼女「拝見します」 私 「仕方がない。 私が疑われても知らないからね。 じゃあ、渡すから、見ないでくださいよ。 見るなら目を閉じて下さい。 あっ、見ちゃ駄目だ。 目がつぶれる!」 彼女「なあんだ、よく写ってるじゃないですか。 楽しみにしてたのに。 よく写りすぎてマッケンジーさんとは分からないくらいですよ。 鏡を見たことがないんですか」 どの事務員もこうです。 (どの女性もそうです) うちの中田さんが失礼な態度をとるのは、まだ仕方ありません。 中田さんに対しては、労働基準法違反の雇用契約という後ろめたさが私にあります。 しかし、他の会社の事務員の女性に、こういう態度をとられる謂われはありません。 (食事に誘ったという、後ろめたさはあります) もちろん、どう扱われようと私は、仕返しをしようとするほどの度量はないし、仕返しするほどの度胸もありません。 一週間後に電話したら、この女性が電話に出ました。 「もしもし、マッケンジーですが」 「コホン、もしもし、コホン」 「どうしたんですか? 大丈夫ですか? 食べ過ぎたんですか?」 「いえ、コホン、この季節になると、コホン」 「この季節になると食べ過ぎるんですか?」 「食べすぎなんかじゃ、コホン、ありません」 「じゃあ、腹が減ってるんですか?」 「腹が減ったら、コホン、なぜ咳が出るんですか、コホン」 「すみません。 早とちりして。 じゃあ、満腹すると咳が出る体質なんですね」 「コホン、満腹なんかしてません、コホン」 「ほら、やっぱり、食べ足りないんだ」 「食べてばかりいるみたいに、コホン、言わないで下さい!」 「えっ。 食べてばかりじゃなかったんですか。 でも一日五食は食べるでしょう?」 「コホン、三回に決まってるでしょう!」 「えっ。 一時間に三回も食べるんですか。 それで食べ足りないんですか?」 「コホン、ガチャッ!」 私の心配が通じないところも、うちの中田さんそっくりです。 おまけに、私の用件を聞いてもらえない点も同じです。 ついでに、私の仕事が進まない理由も、どうやら見つかったような気がします。 ああ、忙しいっ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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